宝くじの当選神話が根強い西銀座チャンスセンター。平日にも関わらず、1番窓口だけは行列に

2015年最初のジャンボ宝くじ「グリーンジャンボ」が発売中だ。今回から1等が4億円、前後賞が1億円で合わせると6億円に! どこで買おうか悩んでいる人にオススメの売り場を紹介しよう。

■億ゲットの秘訣はどこにあるのか?

はたらけど はたらけど猶(なお) わが生活(くらし)楽にならざり ぢっと手を見るーー啄木の歌が骨身に染みる、今日この頃。発売中の「グリーンジャンボ発売」は1等+前後賞で6億円。とはいえ、やみくもに買ったところで、なかなか高額当せんは望めない。そんなわけで、ギャンブルライターの楠木(くすのき)隆男さんにオススメの売り場を紹介してもらった。

まずは日本一の高額当せん数を誇る西銀座チャンスセンター(以下、CC)から。

「平成になってから459人の億万長者を輩出している超有名売り場です。ジャンボが発売されるたびに長蛇の列ができています」(楠木さん)

この西銀座CCには「1番窓口」の伝説がある。1992年頃のジャンボで、発売初日に1番窓口で購入した人がミゴト1等に当せん。それが大きく報道され、1番窓口には特に長い列ができるようになった。実際、週プレが様子を見に行った時も、1番窓口だけが大行列に。

お次は、全国でもトップクラスの高額当せん数を誇る宝くじのマスミ(静岡県)。現在までにジャンボの1等を53本も出している。スゲェ~!

「メディアにも頻繁に取り上げられている人気店です。2013年にはtotoBIG(*)で10億円を出して、さらに評判はうなぎ上りに」(楠木さん) *編集部注・宝くじとtotoBIG(サッカーくじ)は別物です

そんなこの売り場は、いつ頃から運気が上昇し始めたのか。中村通(とおる)社長が説明する。

「1986年に先代が木彫りの布袋さまを購入したんですね。そうしたら、その年の年末ジャンボで1等+前後賞が当せん。以来、高額当せんが当たり続けています」

カウンターの横のほこらに安置された布袋さまは、宝くじで頭やおなかをなでていくのが習わしとなっている。

“女神のおばあちゃん”が秘訣伝授!

静岡県の「宝くじのマスミ」。布袋さまの頭やおなかを宝くじでなでていくのが習わしだ

小さい売り場ながら多くの高額当せんを出しているのは、北海道の堂前宝くじ店。宝くじファンからは「聖地」と崇められ、観光バスが来るほどの名所になっている。

「ここには現在85歳の堂前輝子(てるこ)さんがいらっしゃいます。1951年から窓口に座り続け、“女神のおばあちゃん”と呼ばれています」(楠木さん)

そんな堂前さんに、大当たりの秘訣(ひけつ)を尋ねてみた。

「根気よく同じ売り場でジャンボを買い続けることです」

沖縄の那覇メインプレイスCCは、去年の年末ジャンボで1等+前後賞の7億円が2本も出て、大きな話題に。1000万枚に1枚しかない1等がこの小さな売り場から2本も飛び出したのは、まさに奇跡としかいいようがない。幸運が舞い込んだポイントを鈴木秋彦店長に伺った。

「沖縄には金城(きんじょう)、当間、幸喜(こうき)など、縁起のいい名字の人が多いんです。それに加えて、沖縄に古くから伝わるヒヌカンという火の神に、販売員たちが熱心に祈願しているのも関係あるかもしれません」

同じく、小規模ながら去年のグリーンジャンボで5億円(1等+前後賞)を出し、サマージャンボでも6億円(1等+前後賞)を出した栃木県の吉田菓子店も、“奇跡の売り場”と呼ぶにふさわしい。

吉田菓子店のファーストミラクルは今から34年前。近所に大型スーパーができたために店の売り上げが激減。そこで、新規客をつかもうと宝くじの販売をスタート。すると、発売初年度は200枚しか売れなかったのに、その中から1等1千万円が出たのだ!

以来、高額当せんが続いている秘密はどこにあるのか。吉田清子店長は言う。

「私は月に20日は近くにある両崖山(りょうがいさん)に登って、山頂の大黒さまにお礼を申し上げているんです。当たりが出ようが出まいが、『ありがとうございます』って。その心がけがよかったのかもしれませんね」

九州・東北にもあった要注目の売り場

秋田県にある清水商店は、1961年の創業から酒やたばこに加えて宝くじを販売。2009年のサマージャンボで3億円(1等+前後賞)が出て注目された。去年もグリーンジャンボで5億円(1等+前後賞)が出て、再び話題に。清水順義(よりよし)社長は言う。

「去年のグリーンジャンボでは、5億円以外にも2等1000万円が出ています。実はこれまで、大きな当たりが出る前には予兆があって、1等の組違い賞が出るんです。今回も2月の『バレンタイン女神くじ』で組違い賞が出たばかり。これは吉兆ですね」

人口約3万人の種子島(たねがしま・鹿児島県)で、唯一の宝くじ売り場が七福種子島店。去年のサマージャンボで6億円(1等+前後賞)が出て大フィーバー。川口克仁店長は言う。

「2009年にも年末ジャンボで2等1億円が出ており、販売枚数に対する高額当せん率はかなり高いと思います。3年前に風水で金運を高めるという黄色に売り場を塗り替えてから、さらに運気が上がったようにも感じています」

最後に紹介するのは、全国の宝くじファンから熱い注目を浴びている宇部琴芝CC

「なぜかここ数年、山口県は高額当せんが続出しているんです。総購買数から考えたら、かなりの高確率になると思われます。その中でも宇部琴芝CCは、09年から3年連続で年末ジャンボで1等+前後賞が出ました。これは驚異的なことですよ!」(楠木さん)

なぜこんなに当たるのか、売り場責任者の児玉直樹さんにも伺ってみよう。

「売り場はデパートの隣にあるんですが、ビル風がビュンビュン吹いてくるんですね。その風に乗って幸運の女神が舞い降りてるのではないか。そのようにお客さまの間では話題になっているんです」

最後に、人気雑誌『ロト・ナンバーズ当選倶楽部』編集部から、億ゲットへの有益な情報をひとつ。

「今年は占いの九星で『三碧(さんぺき)木星』で、強運方位は西になります。これは購入前に3時間以上とどまった場所から西の方角と考えてください。また、発売期間の中で一番運気が強いのは3月6日です」

さあ、オススメの売り場を参考に、6億円の夢をつかみ取れ!

(取材・文/浜野きよぞう)