昔活躍したベイルに似て、日本で地味に活躍するタイプの左腕・ジョンソン(広島)。ちなみにおばあちゃんが日本人。最近ブログを始めた

オープン戦が始まったプロ野球。濃いキャラぞろいの新外国人を、全力取材で徹底診断!

まずは広島ヤクルトDeNAから分析。プロ野球が10倍楽しめること確実だ!!

■明暗くっきりな広島の4選手

今年はとにかくデカいやつが多い。移籍や復帰も合わせて計35名(内定者1名含む)のうち、12名が身長190cm以上。うち2名は2mオーバー。長身だけじゃネタにならない。

そんな中でイチ押しは、広島のジョンソンだ。びっくりするような速球や変化球はない。けれど、投げる姿は風格あり。マイナーで2年連続10勝はダテじゃない。身長193cmだが、打者のタイミングを狂わせるシブい技巧派。実に広島好みのタイプだ。

インパクトならデヘスス。公称196cmだが、近くで見るともっとデカく感じる。MAX154キロの真っすぐは、球威だけなら全新外国人の中でもNo.1か。スライダーもグイッと切れる。ドミニカのカープアカデミーから昨年は四国独立リーグに派遣され、キャリアを積んだ。

「マスコミ関係者が声をかけると帽子を取り、頭を下げる。いい性格で日本にすっかりなじんでいます」(広島のテレビ局関係者)

現状は育成枠だが、今月末の期限までに支配下登録されても不思議はない。

さすが外国人獲得に定評のある広島だが、今年は残るふたりがビミョー。ビヤ樽(だる)体形の左腕ザガースキーは、キャンプ4日目に捻挫(ねんざ)でリタイア。スポーツ紙に載った節分の恵方(えほう)巻きに食らいつく写真が唯一の晴れ姿か。

残留組のロサリオが盲腸で調整遅れ、エルドレッドが半月板損傷とアクシデント続きの中、期待が高まる新加入野手のグスマンは年俸1億円。来日1年目としては球団史上最高額の大盤振る舞いだが、どうも雲行きが怪しい。

「内向的な性格が心配です。キャンプの大半をノーコメントで通し、オープン戦に入ってもなじんだという話を聞かない。日本の暮らしに順応できず、実力を出せなかった助っ人は何人もいましたから」(前出・テレビ局関係者)

グッチなど高級ブランドで身を固め、セレブ姿で来日記者会見に臨んだ元メジャーリーガー。やっぱり広島には合わないような…。

ヤクルト&DeNAの4人は?

広島と同じく、当たり外国人を探すのがうまいヤクルトは、4選手が総額約7億7千万円で残留したため、今年の新加入は抑え候補のオンドルセクだけ。

「中継ぎでメジャー5年連続40試合登板という実績は魅力ですが、MAX157キロという触れ込みほど速く感じない。制球もアバウト。203cmの高身長だけが話題で終わりそうです」(スポーツ紙・ヤクルト担当記者)

昨年はシーズン途中にキューバの大砲グリエルを獲得して話題を振りまいたDeNA。今年も引き留めに成功したが、年俸3億5千万円も払うのに、キューバ代表優先でシーズンの半分は戦列離脱。さらには実弟のグリエルJr.まで露骨なバーターで雇うことになった。

一方、巨人をクビになったロペスの獲得は大きい。

「巨人時代からマジメと評判で、ウチでもすでにキャプテン的な存在になりつつある。巨人選手のクセや特徴もスコアラーに情報提供しているよ」(DeNA関係者)

抑え候補のエレラも「使える見通しがついた」(中畑監督)。場合によっては中継ぎ、あるいは先発もOKという使い勝手の良さもうれしい。

●明日配信予定の第2回では、巨人・中日・阪神の新外国人を査定!

(写真/小池義弘)