10thシングル『何度目の青空か』センターの生(いく)ちゃん。ピアノは全国コンクール入選でプロ並み

日本アイドル史上最大規模となるオーディションを経て結成された「乃木坂46」結成から4年ーー。

『週刊プレイボーイ』本誌で明かされる彼女たちのヒストリー、連載「乃木坂46物語」が始まった。

今、初めて語られる、史上最強のお嬢さま系アイドルグループの秘蔵エピソード。第1回「少女たちが乃木坂を目指した理由」から「白石麻衣の告白(記事はこちら→http://wpb.shueisha.co.jp/2015/03/18/45230/)」に続き、生田絵梨花の告白を公開する。

***生田絵梨花は、ドイツのデュッセルドルフで生まれ、4歳からピアノを習い始めた音楽のエリートだ。古い記憶をさかのぼると、移動する車の中で常に歌を歌っていたという。

「日本に戻ってきたのは5歳の時です。それで近くのピアノ教室に通い始めたんですけど、超スパルタで。練習や試験がすごく厳しい教室だったんですよ。だから、常に“やらなきゃ!”っていう気持ちで毎日必死に練習してましたね。

ドイツにいた時は単純にピアノが大好きだったんですけど。小学校に入ってからは“練習をきちんとやらないと、全部自分に返ってくる”って、そういう気持ちになっていました。親も相当厳しかったと思います。やっぱり小さい子供って、親が厳しくないと伸びないので」

「ピアノは、生活習慣のひとつ」という生田。「ずっと音楽に関わって生きていこう」ーー子供の頃からそう誓っていた生田が「ステージの上で演じる」ということに憧れを持ったのは小学1年生の頃だ。

演じることに憧れを持ち始めた少女

「音楽つながりで、ミュージカル『アニー』を見に行ったんです。そこで、自分と同じ年のコがステージに立ってキラキラしているのを見て、ミュージカルに憧れを持つようになりました。次の年、『アニー』のオーディションを受けたんですけど書類審査で落ちましたね(笑)」

いつしか、少女の中では「ステージに立つこと」が大きな目標となっていった。

ちなみに、彼女が習っていたのはピアノだけではない。

彼女の一週間は、ほぼ習い事で埋め尽くされていた。習字にクラシックバレエ、英語。多くの習い事をかけ持ち、それらすべてで結果を出していた。まさに“天才少女”だった。

そんなある日、たまたまつけていたテレビのニュースで、乃木坂46の募集を知った。

「アイドルって、歌も歌うし、ダンスもする。ステージというところは同じだなって思えたんですよね。それに“1期生募集”っていうのに惹かれました。みんな一緒に始められるんだって。だったらここでチャレンジしてみようって」

●発売中の『週刊プレイボーイ』14号では「乃木坂46物語 第2回 『波乱の最終オーディション。選ばれた36人の少女たち』」掲載

(取材・文/篠本634[short cut] 撮影/佐賀章広)