路チュー不倫騒動について国会で謝罪した中川郁子(ゆうこ)農水政務官。

お相手の門博文衆院議員がまったくやり玉に挙がらないのは、彼女が美人で亡き夫・中川昭一氏の地盤を継いで政治家になった経歴へのやっかみもあるのだろうーー。

タレントでエッセイストの小島慶子が、世間の気になる話題に独自の視点で斬り込む!

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先日、東京・六本木のおしゃれなビルのエレベーターに乗り合わせた熟年男女。「私のことはいいから、行ってきなよ…家族は大事にしなきゃ」って、女性が腕を絡ませた。おおう、さすがギロッポンは大人の街だぜ!

で、話題のカップルの女性は56歳独身。7歳年下の男性には家庭がある。そんな組み合わせ、夜の六本木100平方m当たりに少なくとも3組はいるだろうよ。夫の不倫を疑う世の妻たちは、若い女だけでなく美人熟女も要警戒だと学びましたね。

それにしても女性の方ばかり叩かれているけど、皆さん、彼女が亡夫の地盤を継いだ美人代議士だっていうのが気になるのね。対して、お相手の同業男性は見た目も経歴も地味なせいか、びっくりするほどスルーされてます。

なんだなんだ、このあからさまな悪女叩きは。先日ここで書いた紗栄子さんの件(記事はこちら→http://wpb.shueisha.co.jp/2015/03/04/44421/)でもそうだけど、配偶者の肩書にあやかった女性に対する風当たりはほんと強烈です。

男にはできない方法で特権を手にした彼女たちがそんなに許せないなら「女は男に尽くせ」とか言うのもやめりゃいいのに。って、また、余計なお世話ですね。

●小島慶子(こじま・けいこ)タレント、エッセイスト。1972年生まれ。今まで年下の男性との交際経験はない。以前、15歳ほど年下の男性スタッフに「小島さん、グリフィス天文台の振り子のようにきれいです」と褒められたことがある