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最強フードファイター・小林尊が挑み続ける孤高の戦い「本当にプロと言えるのはアメリカでも僕しかいない」

[2015年05月05日]

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—それで、どう変わっていったんです?

小林 勝負よりもキャラクターで売っていくスタイルが受けるようになりました。たとえば、途中でもう勝てないと思ったら勝負を諦めてメイクを直したりとか…ゼロコンマ1秒、わずか1グラムを争う限界の競争をしている中であり得ないことをやるわけですよ。

もちろん、あらゆるスポーツにはエンターテインメント性も必要ですが、競争性が薄まってしまったように感じます。

—そもそも、大食いは健康的なものとは思えないですが…。

小林 でも、これらの謳(うた)い文句がなければ番組は再開できなかったと考えると、その意義は大きいと思います。本質はなんら変わってないのにこういう建前がないと今の世の中には受け入れられませんから。

—世の中、なんだか狭量になってますもんね。食べ物を粗末に扱っているみたいな批判もありますよね?

小林 アメリカでも「アフリカでは飢餓に苦しむ人たちがいるんだよ」と言う人もいます。でも、僕らが競技をやめたところで、その食料をアフリカの人たちが食べられるわけではない。食べ物はあるところにはあって、ないところにはない。それは法制度や経済のシステムの問題ですよね。

といっても、批判する人たちの気持ちもよくわかりますし、僕は「食べること」を仕事にしているからこそ、常に食べ物に対する感謝の気持ちを持っています。普段の食事はゆっくり味わって食べていますよ。

—ところで、このインタビューはサンドイッチを食べながらやってますが、こんなんで足りますか?(笑)

小林 はい、結構十分で(微笑)。実は普段はそんなに食べないんですよ。

—小林さんは、大食いを最初から「スポーツとして見せたい」という意識があったんですか?

小林 それは戦っているうちにですね。フリークと言われる選手たちだってものすごく真剣に勝負していたし、その中で「これはスポーツだ」と感じられたんです。どんな勝負にも練習、テクニック、戦略や駆け引きは必要。フードファイトだって同じですから。

—TBSの『フードバトルクラブ』は、そんな小林さんの方向性に合致したわけですね。

小林 そうですね。最初に出させてもらった『TVチャンピオン』では、競争中にレポーターが声をかけてきたり、ラウンドのインターバル中にもスタッフが食べ物を差し出して「この人たち、まだ食べてる!」みたいな面白い画(え)を撮ろうとしたり…僕は出させてもらっている立場なのに生意気にも反発していました。

でも『フードバトルクラブ』はルールをシビアに設定するなどスポーツとしてやってくれるということだったので、ピタッとハマッたっていうのはありましたね。そういう大会のほうが集中できるし競技性が高くなったほうが燃えますしね。スタッフもイチから学んでいこうという姿勢があったし、選手との関係性もよかったです。あの番組がもっと続いていたら面白くなっていたと思いますけどね。


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