昨年来きていた、とされる太眉ブーム! 

90年台後半の“アムラー”以降、茶髪&細眉はデフォ。その後、何度かの小さな黒髪ブームを経て徐々に脱・茶髪傾向に向かい、女性誌での“推しメイク”もすっかり太眉に…。およそ20年ぶりに眉の太さに大きな変化が訪れたというワケだ。

トレンドはカーブをあまりつけない直線的な眉だそうで「自分で見慣れてないからヘンだなって思うんだけど流行ってるじゃないですか。ナチュラルに太く見えるように描いてます」(27歳・美容器具販売)など、自分の眉が半分しか残っていない細眉人生から、テクニックにより太眉人生へ転換中なコも多い。

先日、週プレNEWSでお送りした記事「女子の太眉ブームが復活、アイドル界でも増殖中のメリットとは?」(記事→ http://wpb.shueisha.co.jp/2015/02/04/42969/)も大反響。そこで、あらためて『週刊プレイボーイ』本誌の読者アンケートで「今、“太眉”といえば、この美女!」を聞いたところ下記の結果となった。

1位 石原さとみ  77票2位 前田亜美   39票3位 イモトアヤコ 25票4位 柳ゆり菜   21票5位 早見あかり  15票

以下、6位・剛力彩芽(14票)、7位・武井咲(10票)、8位・夏目三久広瀬すず(9票)、10位・橋本環奈(7票)。

なんと! 「週プレNewS」で4月27日に掲載した「キスしたい女性有名人」(記事→ http://wpb.shueisha.co.jp/2015/04/27/46911/)第1位に続き、圧倒的な強さで石原さとみが“太眉クイーン”に。デビュー当時の太く野暮ったい印象の眉から実はかなり細くなっているのだが…今でも太眉のイメージは根強いということか?

「もっとも彼女に関しては、ドラマはもちろんCMの露出もかなり多く、唇や太眉はもとより、その存在が男性ファンに植え付けられているのが大きいでしょうね」(アイドル誌編集・K氏)

確かに…。そして2位はAKB48の前田亜美。本誌7号の「太眉」大特集で取り上げられたこともあり、さらに“太眉といえば前田”の印象が強くなったともいえそうだ。その記事で“推しコメント”をいただいたアイドル評論家・北川昌弘氏によると、

「流行に関係なく太かったのが前田さん。あれだけメンバーが大勢いる中で、眉が太いだけで個人を区別できるのは有利。眉は識別記号として有効なんです」

アイドルグループが多い現在、眉はショートカット、金髪などヘアスタイルと同様に他のメンバーとの違いを主張する機能を果たすというわけだ。それがインパクト強すぎで大ブレイクしたのが、眉ひとつ?で今の地位を築き、“美女”アンケートにも関わらず3位に食い込んだイモトアヤコだろう。

ドラマ、CMに引っ張りだこの注目株!

もっとも、太眉は識別記号としてのみならず意識されるらしい。『マッサン』で主人公の妹役を演じるなど注目され、5位に入った新星、早見あかりを例にアイドル誌のライターT氏が“サブリミナル的”な効果を指摘。

「『午後の紅茶』のCMの女のコ3人の中でも一番印象に残りました。元々『ももクロ』メンバー出身と知らなくても、太眉を意識して見ていない時からでも顔の印象が尾を引くんです。それこそ眉がサブリミナル的なインパクトを与えているからかもしれませんね」

ちなみに、同時にアンケートをとった「過去に印象に残っている“太眉”美女といえば?」では、1位が後藤久美子(38票)、2位はここでも3位にランクインした石原さとみに僅差で勝利した石原真理(28票)。この他、宮沢りえ斉藤由貴遠藤久美子と続き、ブルック・シールズ今井美樹など現在では頻繁(ひんぱん)にメディアに登場しない人まで…。

確かにこの名前を並べるだけで、どれだけ“太眉”の印象が強いかをあらためて思い知らされる。さらに、好感度が高いのが太眉美女の特徴だ。

「太眉は強そう、賢そう、純粋そう、素朴そうという印象を与えます」(北川氏)

「しかも“自分を美少女だと気づいていない美少女”というファンタジーを感じるんです。眉毛を気にしない、着飾らなさは美少女の条件の素朴さに通じますし」(前出・T氏)

そんな“太眉効果”が顕著(けんちょ)な時代だけに、それを最大限にメリットとしてブレイクしそうなコが!?

「グループアイドルと同じような状況になる学園ドラマで、みんなお揃いの制服を着ている中、金髪や不良など特別な設定がなくても目立てる。それで実際、注目されたのが黒島結菜(ゆいな)さんです。時代が彼女を見つけちゃったというか」(北川氏)

今回のアンケートでは圏外の13位だったが、深夜枠で話題となったドラマ『アオイホノオ』、そして宮藤官九郎脚本の『ごめんね青春!』と確かに存在感は抜群で、『マッサン』にも出演。さらに10日からは大河ドラマ『花燃ゆ』にも高杉晋作の妻・雅役に大抜擢。まさに引っ張りだこの人気で認知度も急上昇中だ。

真っ直ぐキリッと濃い太眉はインパクトもサブリミナル効果も充分で、そのマジメそうな印象のためか銀行などお固い企業のCMにも起用され、ネクストブレイクの予感大! 黒島の太眉…じゃなく今後に注目だ。