パズドラの生みの親・山本大介氏が熱中したスーファミタイトルとは?

四半世紀前の“スーファミ熱”を新ジャンルのパイオニアとスマホゲームのカリスマが述懐!! あの『パズドラ』を生み出した山本大介さんも、スーファミ時代は超絶ゲーム小僧だったのだ!

―スーファミが発売されたのは山本さんが小6のとき。

山本 お金持ちの友達の家で初めて『F-ZERO』を見た衝撃は今でも忘れませんよ。わが家は『ストIIターボ』が出た頃に買いましたね。『ストIIターボ』を家で猛特訓した後、自分の強さを確かめるためにわざわざゲーセン行って対戦したりして(笑)。

―ではベストゲームは?

山本 う~ん、『ファイナルファイト』も『実況パワフルプロ野球』も『テイルズ オブ ファンタジア』も面白かったし……。もちろん『ドラクエ』も『FF』も最高でした! ……でも一番遊んだのは『ストIIターボ』と『聖剣伝説3』!

主人公を6人の中から選べる上に進化に分岐があったので、確実に6回以上クリアしてますね! もし無人島に2本だけ持っていけるとしたら、『聖剣3』と『ストIIターボ』を持っていきます!

―そして『マリオ』と『パズドラ』がタッグを組んだ新作も発売されますが、『マリオ』シリーズにはどんな思い入れが?

山本 『スーパーマリオコレクション』で、昔のシリーズがリメイクされたときはうれしかったですよ。『マリオカート』も、どハマりしました!

―最後にスーファミゲームの魅力を教えてください!

山本 最近のゲーム専用機のソフトみたいに大容量じゃないので、コアの部分で楽しませる、原始的な面白さがありましたよね。僕のゲーム制作スタイルもこの影響を受けたのかな。比較的小規模な人数で開発できるスマホゲームの制作環境は、スーファミ時代に似てるらしいんですよ。

シンプルでも面白いものを生み出せればヒットする。だから今のスマホゲームって、スーファミ時代の感覚に似ているものも多いんですよね。

山本さんが当時ハマったゲームたち『聖剣伝説3』1995年発売スクウェアの代表的アクションRPG第3弾。主人公選択やクラスチェンジを採用、前作以上のやり込み要素が!

『スーパーマリオコレクション』1993年発売ファミコン時代の『マリオ』シリーズ4タイトルが一気に楽しめる。セーブ機能も追加された

『F―ZERO』1990年発売『スーパーマリオワールド』とともに発売のスーファミ同発タイトル。美麗なグラフィックで新時代を予見させた

山本大介ゲーム企画会社やハドソンを経て2011年にガンホーへ入社。プロデューサーとして『パズル&ドラゴンズ』をメガヒットさせ、ゲーム業界に新しい風を吹き込んだ

国民的スマホゲームと国民的ゲームキャラが奇跡のコラボ!PUZZLE&DRAGONS SUPER MARIOBROS. EDITIONhttps://youtu.be/gWVA2o8edDw

(取材/昌谷大介 牛嶋 健 武松佑季 千葉雄樹 東 賢志(A4studio)撮影/下城英悟)