週プレNEWS TOP 連載コラム "本"人襲撃 『きみと地球を幸せにする方法』著者が語る、豊かだが“幸せ”を感じにくい時代に楽しく生きる方法

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『きみと地球を幸せにする方法』著者が語る、豊かだが“幸せ”を感じにくい時代に楽しく生きる方法

[2015年05月26日]

「日本でモノを求める幸せは飽和状態。地球まで含めた『他者との共有感覚』や、お金では買えない経験こそが自分の人生に豊かさをもたらす」と語る植島氏

近年、国内外を問わず多くの研究機関が「幸福度調査」を実施している。

4月23日には国連の組織「持続可能な開発ソリューション・ネットワーク」による「世界幸福度報告書2015」が発表された。順位は1人当たりの国内総生産(GDP)、健康寿命、選択の自由などに基づき、国民の幸福度を算出したもの。

158ヵ国・地域中、1位はスイス、次いでアイスランド、デンマーク、ノルウェーと北欧勢が続き、米国は15位。日本は前回調査より3位落とした46位で、韓国は47位、中国は84位だった。物質的充足と幸福度が比例するわけではないことが日本の順位によって示されている。

宗教人類学者で、世界中の聖地に足を運び、多様な文化で生きる人間の営みを研究し続けてきた植島啓司氏は著書『きみと地球を幸せにする方法』にて、幸福度46位の国に住む我々に「モノや金ではない、多元的な幸福のあり方」を唱える。

―なぜ今「幸せ」という極めて主観的、かつ抽象的な感覚に着目されたのでしょうか?

植島 僕の主戦場は「宗教人類学」という学問で、ネパールやブータンといった、日本のように物質的には決して豊かではない場所で調査をしています。年がら年中、グローバリゼーションと正反対のベクトルに位置する場所に出かけているわけです。グローバル化はこの10~15年の間に経済活動を席巻しましたが、そのために地域性や気候、土地固有の場所の力などが平坦(へいたん)なものになってしまった。その結果、人類が幸福になったのかといえばそうは思えない。この状況をなんとかしたいと考えていたんですね。グローバルな経済活動とは異なった立場からの「幸福」の理解が必要になると思ったんです。

―植島さんは30代後半に日本のバブル経済を体験され、当時は5千万円の預金があったそうですが、それでも幸せではなかった?

植島 バブル時、家や車を買ったこともありましたが、それらは結局不要になって、みんな手放したんですね。車は値がほとんどつかず、涙がちょちょ切れそうでした(笑)。お金はあるに越したことはありませんが、お金がたくさんあれば単純に幸せかといったらそうではない。例えば、僕は一昨年は執筆に専念していたので年収は非常に低かったけど、学生や友人が自宅に酒を持って遊びに来てくれた。その時にあらためて、お金がなくても十分に楽しく過ごせることを実感したんです。

今はデフレだ、不況だといいますが、そもそも日本はモノがもう豊かすぎて飽和状態です。国の食料廃棄量が年間1800万t。毎日これだけの食べ物が捨てられるくらいの豊かな国であることは自覚しなくちゃいけない。しかし、多くの人は幸せと感じていない。それはやはり、お金やモノに幸せの照準を合わせているからだと思うんですね。


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