自らも昆虫採集に国内外へ行く『昆虫サマのおかげで食べてます』作者の岡村茂氏

地球上に現在、95万種の存在が確認されている昆虫。夏はカブトムシやクワガタなどがデパートやスーパーで販売され、より一層身近になる季節だ。そんな昆虫に今年の夏、ブームの兆しが見えている。

これまで昆虫ブームは何度か訪れている。その主役はカブトムシやクワガタなどの甲虫だ。1980年代にはオオクワガタに1匹数万円という値が付き、各メディアで「黒いダイヤ」と呼ばれていたことを覚えている人も多いだろう。

そして、1999年からは植物防疫法が規制緩和されたことで昆虫の海外輸入が可能となり、さらに市場が拡大。「昆虫の王者」ともいわれるヘラクレスオオカブトが国内で購入できるようになったのもこのためだ。

2003年には日本中の小学生男児がハマったカードゲーム「甲虫王者ムシキング」(通称:ムシキング)が登場。アニメ&映画化されるなど社会現象と呼べるほどの流行になり、その波に乗って昆虫自体も盛り上がりを見せた。

では、なぜ今そんな昆虫に注目が集まる可能性があるのか。それは「ムシキング」の復活と映画の存在だ。

2010年に稼働が終了したものの今夏、その後継機となる『新甲虫王者ムシキング』のリリースを発表。かつて遊んでいたユーザーからは「懐かしい!」「またやりたい」などの声が上がり、1月末に行なわれたロケテストでは多くの人が訪れた。

そしてもうひとつ、7月11日(土)に公開される映画『アリのままでいたい』も注目だ。世界初の特殊カメラ「アリの目カメラ」を使い、430日にもわたって50種類以上の日本の昆虫たちの姿を捉えたというもの。昆虫目線で撮影されたカブトムシやスズメバチのバトルは迫力満点だ。また、その主題歌に福山雅治が決定したことで、すでに様々なメディアで紹介されている。

そんなムーブメントの中、「週プレNEWS」でも6月1日(月)から昆虫ビジネスにまつわるエッセイ漫画『昆虫サマのおかげで食べてます』の配信がスタート!

作者のドラゴン先生こと岡村茂氏は、漫画家でありながらもインターネット通信での昆虫販売を手がけ、昆虫関連の講演やイベントに引っ張りだこという現役の“虫屋”。本作では虫好きの特異なエピソード、そして意外な生態など知られざる昆虫の世界を紹介。

さらに、自身が培(つちか)ってきた経験を踏まえ、繁殖方法や採集方法から販売の裏側まで…普通なら明かせない企業秘密も特別に公開するという。サイドビジネスとしても熱いまなざしが注がれている昆虫販売を知るにも役立つこと間違いなし!な内容だ。

虫自体に興味のない人でも楽しめる、新ジャンルのエッセー漫画としてこの夏の再ブームを盛り上げるはずで、ぜひお見逃しなきよう要チェックを!