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口永良部島海域で新しい破局噴火の危険…だが本当に脅威を増しているのは桜島!

[2015年06月10日]

噴火開始から3時間後、噴煙は水蒸気の多い白色に変化した。新岳から南西の斜面は猛速度の火砕流で焦熱地獄と化したが、手前に残った森林にも高温のマグマ噴石が飛来したらしく煙を上げていた

5月29日に鹿児島県・口永良部島が大噴火した。そして翌30日には小笠原西方沖でマグニチュード8.1、最大震度5強の地震が発生。桜島や箱根山は相変わらず活発な火山活動を見せるなど日本列島が揺れまくっている。

だが、実は太平洋地域に目を向けると、今年は注目すべき噴火や地震が多発しているのだ。これは世界最大の太平洋プレートで何か異変が起こっているのかもしれない。…となると、日本列島の大噴火・大地震時代はこれから本格化する可能性がある。

今回の「口永良部島(くちのえらぶじま)・新岳噴火」は最初の十数秒で無気味な黒いカリフラワー形の噴煙が高度500mにまで膨れ上がり、1分もたたないうちに噴煙の周りが崩れて高温の火砕流が発生。推定時速115キロで山麓を駆け下った。このパワフルな噴火パターンについて、火山学者の谷口宏充博士(東北大学名誉教授)は、

「おそらく、これは火口内部で固まった溶岩や砂礫(されき)が爆発的に破壊されて噴き上がる“ブルカノ式噴火”と思われます。ただし、これまでに報道されてきた映像資料だけを参考にすると、“ストロンボリ式噴火”の可能性も完全には捨てきれません」

という。火口から液体状のマグマが勢いよく噴き上がるのがストロンボリ式噴火の最大特徴だ。その光り輝く光景は夜間なら一目瞭然だが、明るい日中の噴火ではわからない場合もある。

実際、写真で噴火3時間後の空撮画像をよく見ると、火砕流を免れた火口の西側約1kmの森林からも白煙が上がっている。これは火砕流とは別に火口から飛び散ったマグマが火山弾となって落下し、森林を延焼させたと考えられる。気象庁の発表でも、今回の口永良部島噴火では山体の地下から上昇してきたマグマが直接に地下水脈と触れ、瞬間的な「マグマ水蒸気爆発」が起きたという。

つまり、火山熱で地下水だけが沸騰して「水蒸気爆発」した昨年9月の「御嶽山(おんたけさん)噴火」とは違い、今回の噴火では水蒸気とマグマの飛沫(ひまつ)が入り混じって黒い噴煙となり、高度9千mまで上昇したのだ。

ただし、噴出物の分析結果ではそのマグマ量はさほど多くはなく、新岳火口直下には依然として高温高圧のマグマが大量にたまっていることも明らかになった。いうなれば、5月29日の噴火は“お試し噴火”にすぎず、長期化が予想される火山活動では、より大規模なマグマ噴火が繰り返される恐れがあるのだ。


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