音波振動歯ブラシ「ドルツ」シリーズ。「パナは高い」というイメージに反して、実はブラウンよりお買い得?

半年に一度の“家電のお祭り”、夏のボーナス商戦。店の「売りたい商品」に惑わされず、賢く買い物をするには、各メーカーの決算発表の裏を読むのが一番だ。

その点、日本の電機大手メーカーは中国や韓国の巨大メーカーとの価格競争の果てに、ボコボコ&フラフラな状態……かと思いきや、実は今こそお買い得な国内メーカーがある。

激安ハンターのじつはた☆くんだ氏が説明する。

「日本は世界の液晶テレビ戦争と、それに続くスマホ戦争に敗北しましたが、だからといっていつまでも沈んでいるわけじゃない。各社は断腸の思いで不採算部門を整理し、涙を拭いて戦力を整え、技術を磨いていたわけです。

そして最近、ようやく円安による輸出好調という復活の兆しが見えてきた。各社はこの追い風を逃すまいと、新製品投入、在庫整理…と激しく動いているんです。その裏事情を見極めれば、一流メーカー製品がウハウハの激安価格で手に入る大チャンスなんですよ!」

そして、その代表ともいえる会社がパナソニックだという。

「業績回復組の筆頭が、先の薄型テレビ戦争では歴史的大敗北を喫したパナソニック。2014年度は売り上げこそ3%減ですが、営業利益は実に25%増! TV事業の縮小・撤退で得た原資を電池やカーエレクトロニクス、エアコンなどに大注入し、欧米で車載用電池、中国でエアコンが大躍進しています!」

だが、それは日本の我々には全然関係ない話では?

アジアのライバルたちへ反撃

「まあ、話は最後まで聞いてください。この海外で得た利益を元に、パナソニックは優良な新製品を国内市場にガンガン投入し始めているんです。まだ大型のAV家電には慎重になっているため、今は生活家電が狙い目。例えば、音波振動歯ブラシの『ドルツ』シリーズは、技術面の信頼性抜群。その上、実はブラウンより安いんです!

ひとり暮らし男子には低価格路線の電子レンジ『エレック』シリーズもオススメです。昨秋発売の『NE-EH227』は、オーブン機能を省き、使いやすさを追求。弁当や冷凍食品などをワンプッシュで温めてくれる蒸気センサー付きです。しかも実売価格1万3千円~と、ア○リスオ○ヤマあたりと競合する驚異の安さ!」

今のパナソニックは「国内大手メーカーは高い」というイメージをくつがえす商品がかなり充実している。ジェネリック家電並みの価格を武器に、アジアのライバルたちへの反撃をしようとしているのだ。

(取材・文・撮影/近兼拓史)

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