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深刻なブラックバイトで一番ヤバいのは? 「私のなんて、まだブラックじゃない」業界残酷事情

[2015年07月02日]

学生による学生アルバイトのための労働組合が各地で立ち上げられている。バイト先で過重な働き方や違法行為を強いられる学生が増加中だというのだ。

一体、今どきの学生はどんなヒドい目に遭っているのか、その実態を聞いた!

■現役バイトが明かす塾講師のブラックぶり

6月4日、厚生労働省記者クラブで「個別指導塾ユニオン」の設立会見が行なわれた。

塾講師といえば、“稼ぎのいいアルバイト”というイメージがある。だが会見では、現役の塾講師ふたり(ともに男性)が「時給換算すると最低賃金以下」「大学の試験前でも休めない」と訴えた。会見を取り仕切った労働組合「ブラックバイトユニオン」の坂倉昇平さんが語る。

「ブラックバイトユニオンは昨年8月の設立以来、約350件の相談を受けていますが、約100件が塾や家庭教師など教育系の相談で、さらにそのうち90件が個別指導塾関連。全相談件数のうち最多で、これに特化した活動が必要だと考えたのです」

教室を区切った小スペースで1~4人の少人数を相手にする個別指導塾が定着したのは15年ほど前から。1500円前後の時給に飛びつく学生は多い。だが今、その多くから悲鳴が聞こえてくる。会見に臨んだ大学院修士2年生Aさんの経験はこうだ。

大学1年生から大手の個別指導塾と週3日契約で働き始めた。時給は1コマ(90分)1850円と悪くない。だが、授業の準備や授業後の報告書作成などに費やす、時に2時間以上かかる作業は無給。実際の時給を計算すると854円だった。3年生からは週5日、授業を担当させられ、シフト削減を要請したものの「キミが休めば、多くの生徒が困る」と責任感に訴えられ休めなかった。

その後、Aさんは大学院進学を前に辞意を伝える。だが、塾側は「辞められては塾が回らない」と訴え、Aさんは「確かに生徒が困る」との責任感から辞められずにいる。

もうひとりの大学3年生のBさんは、東京都内の個別指導塾で昨年から働いている。時給は1コマ(80分)1600円。だが、Aさん同様、授業時間以外の必要作業は無給で実質の時給換算では784円と都の最低賃金(888円)以下。また、「大学の試験勉強のための欠勤は認めない」などと書かれた誓約書に機械的に署名してしまったため試験前でも休めずにいる。

そんな学生バイトが、実はごまんといる。ふたりは「労働環境を改善したい」と、大手塾10社に申し入れと団体交渉を行なう予定だという。


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