近、街中でよく見かける“クラフトビール”のお店がいつも若者たちでにぎわい、キラキラ輝いている!

なぜ、そんなに人気があるのか? 実際に出向いて調査!そして、お店オススメの“エッジの効いた”一本もご紹介!!

“クラフトビール”とは、小規模な醸造所で職人が丹精を込めて造ったもの。“Craft(手工芸品)”を意味する名前を冠につけたビールのことをいう。

コンビニなどで手軽に買える大量生産された大手のビールではなく、あくまでも少量生産で特徴的な製法で造られている。地域の特色を生かしたものが多く、固有ブランドとして認知されているものが大半だ。とはいえ、日本では正確な定義がないのが実情…。

製法は大手のビール会社が採用している下面発酵のピルスナー(ラガー)タイプや欧米で主流の上面発酵のエールタイプの他、レシピに果物やスパイスなどを使ったものなど醸造所によって個性は様々。海外ではベルギーのホワイトビール「ヒューガルデン」が有名。日本にも「常陸野(ひたちの)ネストビール」や「富士桜高原麦酒」など、今や世界にも認められているクラフトビールがたくさんあるのだ!

■うまいクラフトビールを探せ!!

居酒屋業界が年々低迷、「週末でも空席が目立つ」なんて寂しいニュースを聞く昨今……。ところが! そんな中でも連日連夜、満席でにぎわっている店があるという!

それは、クラフトビールの飲める店。ひとり客から団体客まで、特に若い女性が多く、みんなグラスを片手に楽しげ。“ハイテンションオーラ”がハンパじゃない!! その人気の秘密はなんなの? 女性客に話を聞くと、

「クラフトビールの店っておしゃれなところが多いし、ご飯もおいしいのが最高。デート場所に選ばれたら嬉しいお店です」(26歳・金融)

「いろんな味や度数があるのがクラフトビールの魅力。苦いのや酸っぱいのから、お酒が苦手な人でも抵抗なく飲めるフルーツみたいな味もあるので、みんなでワイワイ回し飲みしてます」(29歳・保育士)

ふむ…これは暑気払いシーズンの飲み会やデートで女性を連れていけば株が上がること間違いなし!? というわけで、早速、クラフトビールのうまい店を調査してみた!

グルメな女性の心をとらえるポイント!

JR大塚駅から程近い場所にある「Bar&kitchen UD」。海外産を中心としたクラフトビールの数は200種類以上。全世界のビールが堪能できる人気店だ。

数多くあるビールの中で、特にオススメは何? 店主の宇土慎治さんに聞いてみた。

「飲みやすくて、女性に勧めると喜ばれる一番はこれでしょう。ベルギーで造られた『リーフマン・フリテッセ』。チェリーをベースにブルーベリーやラズベリーが入った果実味のある一本。甘酸っぱくて香り高い、それでいてアルコール度数は4度と低めなので、お酒があまり強くない人にもオススメです。ラベルもかわいいので、女性ウケはバッチリ!」

他には何かあります?

「最近人気の国産ビールでオススメは、埼玉・川越の『COEDO 紅赤(べにあか)』。地元産のサツマイモを使っているので、ほのかにイモの甘みがして面白い。海外のものよりも比較的柔らかい味なので、どんな料理にも合わせやすく、食中酒として抵抗なく楽しめます!」

さらに、みんなでワイワイ飲む時に注文したい、ちょっと変わったビールも教えてくれた。

「小便小僧のラベルが個性的なベルギーの『カンティヨングース』。まるでお酢のような強烈な酸味ですが、意外と女性ウケはいい。ワインのように、サラダやカツレツなどの肉料理と一緒に味わうのがオススメですね」

ビールといってものど越しではなく、ワインのようにじっくり料理とともに味わうことができるのが、グルメな女性の心をとらえるポイントのようだ!

発売中の『週刊プレイボーイ』28号では、さらにオススメなクラフトビールと人気のお店を紹介しているので参考にしていただきたいぞ~。

(取材・文/山内聖子 撮影/有高唯之)

■週刊プレイボーイ28号(6月29日発売)「おもしろ楽しいクラフトビールがうまい店!!」より