新潟県三条市教育委員会が、市内の全小中学校30校で給食時の牛乳提供を2学期から中止することを決めた。

保護者たちから「ご飯に牛乳は合わないのでは」という意見が寄せられていた結果とのことだが、栄養の観点から休み時間などに「ドリンクタイム」を設け、牛乳を飲ませること自体は続けていくとかーー。

タレントでエッセイストの小島慶子が、世間の気になる話題に独自の視点で斬り込む!

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新潟県三条市では「完全米飯給食」、つまり毎回お米とおかずという給食を実施しているので、9月から牛乳を出すのをやめるそうです。

理由は「だってご飯と牛乳は合わないじゃん?」。そうね、麦茶なんかいいんじゃないかしら。必要なカルシウムはおかずの小魚などで取れるように工夫するので、栄養面でも問題がないとのこと。

試験的に4ヵ月間牛乳なしで給食を出したところ、残飯の量が特に増えなかったということで「牛乳なしでも大丈夫!」と判断したようですが、「ないとご飯が食べられないわけじゃないけど、やっぱ牛乳欲しいです」っていう声はなかったのかなあ。

いや、あのですね、世の中には牛乳小僧ってのがいまして、うちにもふたりばかり。中1と小4の息子は赤子の頃から牛乳大好きで、最盛期には1リットルパックを週に7本買っていました。ほぼ子牛の飼育です。

だからといって現在、将棋の駒のような歯が生えているとか、身長が鉄塔並みとかいうこともないので、あのカルシウムはどこに消えたのかなあ。ともかく、牛乳どころか食卓で炭酸飲料常飲という子もいるのだから、「ご飯にはお茶か水」と知るのは大事かもね。

●小島慶子(こじま・けいこ)タレント、エッセイスト。オーストラリア出身。身長152cmの母いわく、「あなたが172cmまで育ったのは、私が妊娠中にせっせとバターを食べたからよ」。育ての親は、オーストラリアの牛です