2005年に11歳でデビューし、今年で芸能活動10周年を迎えた紗綾ちゃん

2005年、11歳でジュニアアイドルとして登場。あどけない表情と大きなバストで「奇跡の美少女」と呼ばれ、グラビア、TVを席巻した紗綾が今年、芸能活動10周年ーー。

発売中の『週刊プレイボーイ』33号で、いつまでも輝きを失うことのないグラビアを披露してくれた彼女に、この10年を振り返ってもらった。

■グラビアを撮った後、いつも泣いてました

―芸能活動10周年おめでとうございます! それにしても10周年なのに、まだ21歳とは...。あらためて驚きです。

紗綾 よく言われます(笑)。

―今回のグラビアは紗綾さんの地元・北九州で撮影したり、ファースト写真集『ツボミ』(2006年、小社刊)を再現してみたり。まさにこれまでの軌跡をたどるものになりました。印象に残ったシーンはあります?

紗綾 写真集の表紙と同じポーズのカットを撮ったことですね。

―しゃがんで胸の前で手を組むポーズですね。

紗綾 今思い出したんですけど、あのポーズって胸の谷間を隠そうとしてたんですよ。

―え! そうなんですか!?

紗綾 当時は胸を見られるのがイヤで。本当にコンプレックスだったんです。だから常に胸を手で隠して、目立たなくしていたんですよね。

―当時、「Fカップ小学生」っていわれてましたね。

紗綾 あるいは「紗綾11歳・Fカップ」って芸名みたく呼ばれてました。でも自分では胸のサイズなんて測ったことがないからFがどんな大きさなのかわからなかったんですけどね。勝手に言うなって感じで。

ビキニなんて一生着ないって...

―胸に注目されるのがイヤだったんですね。でも、どんな経緯でグラビアをやることに?

紗綾 私、4歳からダンスをやってたんですけど、通ってたダンススクールが芸能事務所とつながってたんです。11歳の時にダンスユニットを組んで、今でいう地下アイドルみたいなことを始めたんですけど、その初仕事がグラビアだったんです。

―2005年頃はジュニアアイドルブームで、グラビアをやるコも多かったですよね。

紗綾 私たち自身、グラビアの話は聞いてなかったんですけどね。PV撮影だと思ってバリ島へ行ったら、ベッドの上になぜかビキニがあって(笑)。小5でそんなの着ないから、どう着ていいかわからないし、胸を出すのも恥ずかしいし。ただただ必死にやりました。で、その時のグラビアが話題になって、紗綾って名前が広まったんです。

―衝撃でしたね。「奇跡の美少女」っていわれグラビアやTVに引っ張りだこになった。

紗綾 当時、北九州に住んでたし実感は湧かなかったですけどね。撮影や取材が多いのも、仕事はそういうものだって思ってたし。私、昔からダンサーか女優になりたいと思っていたんです。そのためにも今はグラビアをやるんだって、周りの大人に言われてやってたんですけど、実はいつも泣いてたんです。

―えっ、本当に!?

紗綾 撮影そのものは楽しいんですよ。でもビキニが本当にイヤで。ロケから帰るたびにもうやめたい、ビキニなんて一生着ないって大泣きしてました。

―そこまでイヤとは...。

紗綾 そのイヤだって気持ちが仕事中も出てたのか、カメラマンさんたちからは「目が死んでる」って時々言われました(笑)。あと、言いたいことを言いすぎて生意気だと思われたり。

―普段はどんなコだったの?

紗綾 学校では男子ともよく遊ぶとても活発なコでした。でも私のことをイヤな感じで言う女子がいて。

子供のくせにエッチな水着を着て雑誌に...

―イヤな感じって、どんな?

紗綾 子供のくせにエッチな水着を着て雑誌に出てる、みたいな。カチンときてケンカしたりして、自分もヘコんだりして。

―う~む。僕らはいつも笑顔の美少女のイメージだったけど、幼いながらもいろんな葛藤があったんですね。では、高校に入ると映画やドラマに出演し、女優として活動するようになりますけど嬉しかったんじゃないですか?

紗綾 ええ。現場ではボロクソ怒られて、涙が出るほど悔しい思いばかりしてましたけど、すごく充実してましたね。同時にグラビアへの意識が変わって、前向きになりました。

―それはどうして?

紗綾 グラビアを続けてきたからこうしてお芝居の仕事をもらえるようになったんだって、ある時気づいたんです。胸も自分の武器なんだって思ったし。

―大人になったんですね。

紗綾 ですかね。それに高校生になると、ビキニって普通に着るでしょ。だから、そんなに気にならなくなってきたのもあるし。あと高校から東京に引っ越して、芸能コースのある学校に行きだしたんです。それで周りから刺激を受けたのもすごく大きいです。

―周りはみんなライバルで、絶対に負けたくないみたいな?

紗綾 はい。その気持ちがすごくありました。自分は誰よりも長くやってますしね。

―それこそ、グラビアはトップでいたいみたいな。

紗綾 はい。ずっとトップでいたいです(きっぱり)。

―実はかなりの負けず嫌いなんですね。

紗綾 よくそう言われます(笑)。

恋愛経験...そこ聞いちゃいます?

―ちなみに、10代は恋愛に憧れる年頃ですけど恋愛経験は?

紗綾 そこ、聞いちゃいます?(笑) 中学の時に好きな人はいたんですけど、告白できなかったんで何も。うふふふ。

―では好きなタイプは?

紗綾 どちらかというと顔より性格にやられるタイプですね。でもどうってのがなくて。強いて言えば、好きになった人がタイプ、かな。あまり誰かを好きにならないのかも。

―でも恋愛はしたいでしょ?

紗綾 仕事が楽しくなってからは、恋愛のことはまったく考えないです。なんかすみません。

―いやいや。では、これからどんな活動をしていきたいです?

紗綾 お芝居をはじめ、今の仕事は全部続けたいですね。

―グラビアも?

紗綾 もちろんです。グラビアって、常に自分を映し出してくれるというか。見ると自分がどこにいるかわかるんですよね。だから楽しくて。その意味で自分の目標にしたいと思うのが写真集『ツボミ』なんですけど。

―ここであの写真集が出る?

紗綾 これを見るたび、こんな無邪気であどけない表情、もうできないなって思うんです。でもだからこそいつかこんな表情ができる女性になれたらって。

―年を重ねても少女のあどけなさを備える。それ、まさしく奇跡の美少女ならぬ「奇跡の美女」ですよ。

紗綾 うふふふ。まだまだ「紗綾21歳」ですから(笑)。上を目指して、いつまでも自分を磨いていきたいですね。

(取材・文/大野智己 撮影/藤木裕之 熊谷 貫[写真集『ツボミ』表紙])

●紗綾(さあや) 1993年11月15日生まれ福岡県出身身長150㎝女優として目標とするのは、田中裕子。シリアスなものからコメディまで、どんな役も自在に演じる、まさに全身女優という存在に憧れるとか。今一番やってみたいのはコメディだそうです

■週刊プレイボーイ33号「芸歴10周年を迎えた紗綾が今すべてを明かす、ジュニアアイドル時代、Fカップ、ビキニ、恋愛。」より