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大反響の『家族という病』で著者が明かす 「安倍さんの狙いは家族を管理すること。私はまさにそれを書きたかった」

[2015年08月22日]

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「家族は血のつながりで世界を狭くして、自分たちだけ守ろうとする。ものすごく排他的」と指摘する下重氏

「家族のことを理解している?」と聞かれた時、自信をもって肯定できる人はどれだけいるだろう?

家族や血縁は共に愛し合い助け合うもの――多くがそんな美化された家族像に憧れ、固執する一方で、ニュースを見れば家族がらみの悲惨な事件やトラブルが後をたたない。

そんな世の中にあって「家族とは何か」という根本的な問いを改めて突きつけ、大反響を呼んでいるのが下重暁子(しもじゅう・あきこ)氏の『家族という病』だ。 (聞き手/週プレNEWS編集長・貝山弘一)

―3月末に刊行されてすでに50万部突破。ものすごい反響ですね。アマゾンのレビューでもいろんな意見があるようですが。

下重 私、ネットは一切見ませんが、反響は聞きますし、手紙も結構きます。「よく言ってくれた」という人が一番多い。みんな外向けに“いい家族”だと思われたくて、今まで本当のことを誰も言わなかった。本当のことを言うために、私自身も家族の恥を初めてさらけ出しました。例えば、父と兄との確執や私と父との確執です。それで皆さん、共感してくださった部分があると思います。

―読ませていただいて、まんまとやられました(笑)。本当に僕が普段思っていることを書いていただいてたんで。

下重 でも、否定的な意見も多いですよ。家族という、これ以上、麗(うるわ)しいものはない…と思っている人。

―右傾化ともいわれる時代ですが、“家族の絆”がことさら取り上げられ、国の礼賛的なことに利用されているような。

下重 本ではちょっとしか触れてませんけど、私はまさにそれを書きたかったんですね。家族を管理することが、国をうまくいかせる方法のひとつ。安倍さんも、まさにそれを狙っているわけで。この間の大震災以来、絆、絆といって、見知らぬ人の心の通いあった絆ならいいけれど、血だとかDNAとかで家族を縛ろうとする方向性がありますよね。これはやっぱり一種の国の政策だと思います。

―隣国への対し方もやたらと煽(あお)って、自分たちの国の家族を守らなきゃいけないだろうと。

下重 前の戦争はまさにそれですからね。それで縛って国のためにと男たちは戦争に借り出された。女も銃後の守りとか。私はそれを知ってる年代ですから、きちんと言わなくてはいけないと。


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