園子温監督にインタビューするのは、まさかの55歳現役童貞のデザイナーの山口明さん!

今年だけで監督作品が4本も公開されている映画監督がいる。その撮りすぎなお方こそ、園子温監督だ。

そんな園監督の最新作が現在公開中の『映画 みんな!エスパーだよ!』。TVドラマでも話題となったが、では早速、園監督にインタビューです!

いや、ちょっと待て! その前に、超簡単に映画の説明しますと。ある日突然、超能力に目覚めた人間たちが、なぜか世界を救うことに! そして超能力者たちに共通する条件は性交未経験…つまり童貞&処女ってことで…。

ん? 童貞と言ったら、この人! ってなワケで、いきなりですがインタビューを担当するのは、55歳のカリスマ童貞デザイナーの山口明さん。では新作映画について園監督に伺ってみましょう!

山口 ところで園監督が童貞を失ったのはいつなんですか? 童貞のオレが言うのもなんですけど。

―ちょー!! 山口さん。その質問、“童貞”って部分しか映画と共通点ないかと! でも、せっかくなので園監督、いかがでしょう?

 17歳の時に家出して逆ナンされたんですけど…。その女性に「私と心中するか、私の母親と3人暮らしするか?」と聞かれて、もちろん3人暮らしを選択したんですよ。

山口 もう、未成年からセックス三昧(ざんまい)じゃないですか!

 それがですね。「ここでセックスしたら終わりだ!」と思って、何もしなかったんですよ。もう、セックスを懇願したら、生き埋めとか恐ろしい“死”が待っているんじゃないかと。なので映画と一緒で“運命の人”が現れるまで待とうと。

山口 じゃ、完全に童貞を捨てたのは?

 22歳ですね。家出した17歳の経験から完全に童貞をこじらせてて、高校時代は染谷将太君が演じる映画の主人公・鴨川嘉郎と同じでセックスのことばかり考えてました。そして、童貞を喪失した20代の前半は赤いコートを着たハードコアパンクな格好をしてましたね。

山口 それ、童貞なのにクロムハーツの革ジャン着てるオレと一緒ですよ。

 ほんとそんな感じ(笑)。童貞なのに“遊んでる感”が出てたんですよ。だから、初めてする時に彼女から「私、3番目でもいいから」って言われて…。僕、本気でお付き合いしようと思ってたのに「セフレ扱いかよ!」ってショックでしたよ。

主演はドラマ版と同じく染谷将太さん。そしてヒロインには新メンバーとして、インスタでのセクシー画像が人気の池田エライザさんが抜擢!

出演女優がエロすぎる!

園監督の奥さんである女優の神楽坂恵さんも、ポロリ寸前に衣装で出演中!

山口 ところで、脱童貞した彼女は“運命の人”だったんですか?

 4年ぐらい付き合って、結局別れちゃいましたからね。“運命の人”はなかなか難しいんじゃないですか。

山口 映画だと、主人公の鴨川嘉郎が誰だかわからない“運命の人”の夢を見るじゃないですか。あれ、オレも良く見るんですよ。結婚式の夢まで見る。童貞なのに。

 それ、ありますね。僕もオ○ニータイムと夢にしか出てこない女性がいるんです。実在しなくて、誰にも似てない。こう目をつぶれば、即、出てくる。目の前に現れたら求婚しますね(笑)。

―ちょっと、おふたりともそろそろ『映画 みんな!エスパーだよ!』のお話もしていただけますか? 山口さん、お願いします!

山口 この映画さ、とにかく出てくる女優さんがエロいんですよ。乳首なんか一回も出てこないのにエロい。これ、みんなAV女優さんですか?

―山口さん!!! 監督の奥さん(女優・神楽坂恵)も出演中なんですよ!!

 AV女優さんは出てないですよ(笑)。ただ、完全なエロ目線で撮ってますからね。だから撮影前には香港製の精力剤を飲んで、常にギンギンでしたよ。僕、撮影後に女優さんから「付き合って!」と言われたら、即OKできるように常にギンギンです!

山口 やっぱ映画監督とミュージシャンはモテますよね?

 今は、60年代や70年代みたいに映画監督に対する崇拝精神ってないですよ。僕だって「何、このおっさん」ぐらいな扱いでしょうね(笑)。

真野恵里菜さんをはじめ篠崎愛さん、星名美津紀さん、今野杏南さん、清水あいりさんなどなど週プレ本誌でもおなじみのグラドル陣が出演。皆さんセクシーシーン強めで、グラドルのIVとしても楽しめます!

園子温はパンチラのプロ!

ドラマ版でも名物だったパンチラもパワーUP! ほぼ同時多発パンチラ状態です

山口 あと、やっぱパンチラですよ。この映画は!

 実は、パンチラは難しいんすよ。スカートを短くしても突風を吹かせても、うまくチラっとするものじゃないんです。

山口 どうやって撮ったんですか?

 例えば、歩行シーンのパンチラ。女優さんの足元をスタッフが扇風機を持って、“サーッ!”っとスライディングするんです。これでパンチラも女優さんの顔も同時に撮影できるんですよ。我々、撮影スタッフはパンチラのプロですから(笑)。

山口 ヒロインの池田エライザさんも汗だくの下着姿で悶(もだ)えてて、スタッフも出演者もエロのプロに徹していた印象ですよ。あと、染谷将太君の勃起シーンもいいですねぇ。

 勃起シーンはパンツの中に遠隔操作で勃起する装置を仕込んだんですよ。でも、それが“バーン!”って爆発しちゃって(笑)。

山口 いやー。監督、そこ(笑)じゃないですよ。

 ええ。でも「このままじゃ、染谷君がダメになる!」というほどの勢いのある勃起シーンが撮影できました。

山口 これ、完全に女性客を無視した映画ですよね。

 いやー。そこが一番の失敗です。どんな趣味の男性でも楽しめるように女優さんをキャスティングしたけど、よくよく考えたら女性目線で見れる要素がないんですよ(笑)。エロ目線すぎて。斎藤工君とかキャスティングしとけばよかったですね。

山口 いいんじゃないですか。オレみたいにエロ要素に目の肥えた55歳の童貞が楽しめるほどの映画になったわけですから。

 僕の青春時代って雑誌の『週刊プレイボーイ』や『GORO』などモロ出しじゃないグラビアがオカズで、想像力をフル稼働させて頑張っていた。だから今の若い人のも、この映画のような合体ばかりじゃないエロで頑張っていただければと思ってますね。

山口 まー、オレみたいに「セックスはもう飽きたな!」って言える50歳以上の童貞に楽しんでほしい映画だよな。

―山口さん、それターゲット狭すぎ! 非童貞でもメンズなら楽しめる映画だと思います。園監督、ありがとうございました!!

園子温(左)今年だけで公開作品が4本、さらに撮影中の作品が3本もある撮りすぎ監督。今後はオリジナル脚本作品もバシバシ撮っていくそうなので期待大。ちなみに“園子温”は本名です

山口明(右)1960年7月10日生まれの55歳。数多くの人気マンガ作品の装丁を手がけるデザイナーにして、現役童貞。世界初の童貞コメンテーターとしてメディアに度々登場するhttps://youtu.be/lhPCkDkqzDs

(取材・文/直井裕太 撮影/下城英悟)