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失われゆくストリップ劇場の魅力とは?「ただ裸になるだけじゃない物語がある」

[2015年10月17日]

存続の危機で署名活動も行なっている新宿・歌舞伎町の老舗『TSミュージック』

全盛期には全国で300軒近くあったといわれるストリップ劇場。

しかし1985年の風営法改正以降に閉館が相次ぎ、経営難や踊り子不足、風営法とのギリギリのせめぎ合いの中でなんとか生き残ってきたが、現在はわずか26劇場に激減(2015年11月号の風俗情報誌『俺の旅』調べ)。

そして今、新宿区役所の真横に立地し、38年の歴史を持つ歌舞伎町の老舗劇場『TSミュージック』が立ち退きを求められ、ビルの大家と法廷論争中だという。(前回記事→新宿・歌舞伎町の老舗ストリップ劇場が廃業危機!

その存続問題も目を離せないが、そもそも消えゆくストリップ劇場の灯…。そこで、アツいファン(通称“応援さん”)達にTSミュージックの魅力はもちろん、裏文化遺産へのアツい思いを聞いてみた。

まずは場内の後方でタンバリンをかき鳴らす、通称“タンバさん”(踊り子の流す音楽に合わせタンバリンでリズムを刻む人のことを呼ぶ)こと50代男性から。

「ステージのデベソ部分(ステージ中央の花道の先の円状の台)にポールがあるのは全国の劇場でもここだけ。日本のポールダンスの先駆けだよ! この舞台からいろんな踊り子が生まれたんだ。これなくしちゃダメだろう!」

また、隣でカスタネットをならす通称“カスタさん”(60代)も叫ぶ。

「俺らオッサン同士がさー、踊り子さん達の音楽に合わせてリズムが刻めるように必死に練習するわけ。もう何年も日課のささやかな楽しみ取らないでよぉ」

そんな中、一段とアツい視線でコチラを見つめているのは…通称“レポ屋”(ブログなどでストリップ劇場のレポートを書くヒト)ことゴルゴ十三ミュージック氏。元々、ソープ好きだったが3年前からストリップにハマり、ストリッパーの矢沢ようこさんを追いかけ全国巡業するツワモノだ。

―ゴルゴさん、まずはTSミュージックの魅力からどうぞ!

「日本のストリップ小屋にしては珍しくポールがあり、アメリカのショーパブ感も味わえるのがいいですね。ピンクの電飾もそれっぽいですし。あの黄色いベンチ椅子に座ると、狭さもあり、コクピットに入ったような感覚で観劇に集中できますね。あと、他劇場に比べ、出演する踊り子さんの数が多く、開演時間が早いのも魅力です」

―そもそもはソープ好きがなぜハマったのでしょう?

「僕は10年間ソープ通いし“ソープとはなんぞや?”という問いの答えが出てしまった。そんな3年前の元旦にですよ、ソープですら休みなのにストリップ劇場はやっていた。そこで同じ歌舞伎町にあるDX歌舞伎町に行ったのですが、初ストリップを目の当たりにして雷が落ちましたね。女のコが真剣にダンスや演劇に取り組み、裸まで見られる。こんなステージ、他にありませんよ!」


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