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地元高校生が強制参加? 放射能に汚された福島“6国”清掃活動は美談でいいのか

[2015年10月17日]

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福島の国道6号線の清掃ボランティアには地元の高校生ら1400人が参加。だが、その清掃エリアには高線量のホットスポットが点在していた…

福島の国道6号線を、地元の子供たちを含むボランティアで清掃する活動が波紋を呼んでいる。

福島第一原発周辺の“6国”といえば、地域が放射性物質で汚染されたことから原発事故後に通行制限が行なわれ、昨年9月に全面解除されたばかり。

まだ放射線量が高いホットスポットがあちこちにある環境で、わざわざ子供たちにゴミ拾いをさせるのは危険だと全国から反対運動が湧き起こった。

だが、主催者側は予定通り10月10日に清掃活動を実施し、中高生を含む1千人以上が参加。このボランティア活動は国交省や地元自治体、東電などが後援や協賛し、地元紙は反対運動のことは一切無視。ただただ街をきれいにする美談として報じている。

でも、何かおかしくないか? 反対運動を行なう人たちも入り混じる中、当日の清掃活動の様子をレポートする。

天候に恵まれた土曜日の朝9時、開会式会場となった広野町の二ツ沼公園には、参加者の印であるオレンジ色のTシャツを着た多くの地元民が詰めかけていた。その中にジャージ姿の子供らの姿が見える。20人以上の中学生らしき集団に声をかけると、地元のサッカーチームから希望者が参加したという。学校単位で参加した高校生もいる。

主催者の特定非営利活動法人のハッピーロードによると、この「みんなでやっぺ!!きれいな6国」の清掃ボランティア活動への参加者は地元住民を中心に1400人。福島第一原発事故前には4千人を超える規模で行なわれていて、今年は5年ぶりに復活したのだという。

清掃作業は相馬市からいわき市まで国道6号線の約50キロ区間を8地区に分け、分担して歩道やその脇に落ちているゴミを拾う。

休日に早起きしてゴミ拾いをすることは立派な行為。だが、問題はその場所だ。福島原発事故から4年半が経ち、除染作業が進んでいるとはいえ、国道6号線周辺には放射線量が高い場所がまだ残っている。その中には、浪江町や富岡町など第一原発からほど近い場所も含まれている。被曝の心配はないのだろうか。

実際、今回の清掃ボランティア活動には全国から反対の声が相次いだ。イベントに先立つ数日前、「こどもたちの健康と未来を守るプロジェクト・郡山」の呼びかけで、全国の66団体が反対声明を出していたのだ。反対する理由は、

1、国道6号線の帰還困難区域は依然として、バイク、自転車、歩行者などの通行はできない。それなのに、清掃ボランティア活動には一部の帰還困難区域、居住制限区域、避難指示解除準備区域が含まれている。

2、清掃ルートの詳細な放射線量が公表されてなく、参加判断の材料が乏しい。

3、被曝防護措置がとられていないにも関わらず、数百人の中高生の参加が見込まれている、といったもの。

つまり、参加者の安全は担保されず、無用な被曝につながる活動はとても社会貢献とは呼べないというものだ。


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