思いのほかイケてる!? 流行りの中折れ帽でメンノンのモデル風にキメる編集部・武田

冬ファッションのマストアイテムといえば帽子だ。しかし、本音を言うと自分に似合う帽子がイマイチわからない。寝ぐせ隠しにもなるから帽子はニット帽一択なんてことに陥りがち…。

しかし、世間には帽子は色もデザインもたくさんある。そこでこの冬、イケてる帽子男子になるための選び方を伝授しよう!

■まずはこの冬、注目の形をチェック!

今年は中折れ帽やケーブル編みニット帽が流行っている。とりわけ注目なのは、頭頂部が縦方向にボコっと折りこまれているデザインの中折れ帽。「ソフトハット」とも言われるが、ファッション性が高く自分のモノにするのはなかなか難しい。

これが中折れ帽だ。リボンが巻かれ、素材はフェルト生地の場合が多い。NEJIRI HAT各¥8,640

そこで、今回の帽子選びのアドバイザーをお願いした上野の『ikhtiart(イフティアート)』の田中直樹店長に、なぜ中折れ帽が難しいのか聞いてみた。

「選ぶ時に、自分の顔の大きさとつばの幅を合わせてないからですね」

しかも、プロ目線で見ると「街中に結構ういる」そうで、それは中折れ帽に限らないとか。そもそも、“これが自分に一番似合ってる”帽子を探すことが難しい、と感じている人も多いはずだ。

冬ならではのツィード生地のハンチング帽は、冬のおしゃれ帽子としてオススメ。Mela Casnt 各¥10,584

帽子初心者が選んだのは…?

■早速、帽子を選んでみよう!ファッションには縁遠い編集部員なら、間違いだらけの帽子選びをしてくれるのでは? 今回のモデル、編集部・武田&アルバイト・松崎の2名に予備知識もアドバイスもない中で、マイベストを選んでもらうことにした。

ところが、思惑が大きく外れて手直しの余地がない正解を選んだのだ!

特に武田は流行りの中折れ帽を迷いなくチョイス。「僕、ニット帽は似合わないんですけど、この手の帽子は似合うんですよ~」と、ドヤ顔でひと言。自分に何が似合うのか、わかっていたのだ!

武田がチョイスした中折れ帽は、ダッフルコートとの相性も◎

かなり迷ってツイード生地のハンチング帽に決めた編集部・松崎も、「僕もニットは似合わないんです」と、似合わない帽子だけはわかっていた。

似合う帽子選びが難しいメガネ男子の松崎だが、これも正解!

続いて、お互いのベスト同士を交換してみた。

武田は競馬場で負け続けているおっさんのようだし、松崎は帽子と顔がややアンバランスで徘徊してる怪しい人っぽい…

コレじゃない感はあるが、絶望的に似合わないワケでもない。しかし、この絶妙な加減でハズしているところは、世間の帽子事情のリアルじゃないだろうか?

自分が似合わない帽子は知っているが、かといって自分のベストを探しきれてない人が微妙に合わない帽子をチョイスしないためには、どうしたらいいのだろうか?

キモは顔の大きさとつばの幅!

■帽子の選び方チェック!

一般的には顔の形で選べと言われている帽子。丸顔は顔の縦の長さが出るもの、四角い顔は帽子にボリューム感あるものなどとされているが、「それだと、その帽子しかかぶれなくなっちゃうので、もったいないです」(田中さん)

ならば、どこをチェックすればいいのだろうか?

【チェック1 つばの幅を見よ帽子は顔の印象を左右するアイテム。帽子次第で顔が大きく見えたり、小さく見えたりも。自分の顔の大きさとつばの幅のバランスを見極めろ!

ポイントはつばで耳が隠れるか、隠れないか。武田を例にすると、完全に耳が隠れたほうが丸顔は目立たず小顔に見える。

つばで耳が隠れるか、隠れないかがキモ。完全に耳が隠れた左のほうが小顔に見える

【チェック2】 サイズ感を大切にサイズ感はシルエットに直結する。気に入った形だからといって無理にかぶるのは禁物。写真のようにちょこんと頭に乗っているように見える帽子は、形が似合っていてもやっぱりどこかヘンである。

「小さいよりは大きめのサイズを選んで、調整用のテープでサイズを調整してかぶってみるのも手です」(田中さん)

テープは楽天など通販でも手に入るぞ。

帽子の形は顔に似合っているだけに、もう少し深くかぶれるサイズ感をチョイスしたい

【チェック3】 ファッションとの相性は必須その帽子をかぶる時は、自分のファッションがトラッドなのかカジュアルなのかをわかって選びたい。冬は特にアウター、室内でアウターを脱いだ時、両方のファッションの相性に合うよう、帽子を選ぶ。もしくは、アウターと帽子のコーディネイトを合わせて、脱ぐ時は帽子も一緒に、など気を使いたいところ。

帽子選びの基本はおわかりになっただろうか? 次回はより実践的な帽子選びのレクチャーだ!

●取材協力/ikhtiart東京店(イフティアート)東京店は上野・秋葉原間の高架下の「ものづくり」をテーマにした個性派ショップが集まる「2K540」にあり、職人による手作りの帽子を扱う。品質とデザインにこだわり、“ここでしか買えない”商品を取り揃えている。工房併設のため、簡単なサイズ調節や手直しがその場で行える嬉しいサービスも。

住所:東京都台東区上野5-9-82k540 AKI-OKA ARTISAN E-1 電話:03-5812-4739営業時間:11:00~19:00 定休日:水曜日 http://ikhtiart.com/shop/shop_2k540

(取材・文/渡邉裕美 撮影/五十嵐和博)