大人が子供を守れないなんて最低でしょ!

国連「子供の売買、児童買春、児童ポルノ」特別報告者のマオド・ド・ブーア=ブキッキオ氏が先日、東京・内幸町の日本記者クラブで記者会見を開き、「日本の女子学生の30%が援助交際をしている」と発言、波紋を呼んだ。

実際は通訳の間違いで「30%ではなく13%」と訂正されたが、いずれにせよこれらの数字の根拠は現在に至るまで示されていないーー。

タレントでエッセイストの小島慶子が、世間の気になる話題に独自の視点で斬り込む!

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援交女子は30%も、いや13%だっていないはず!

といっても、その実態はわからない模様。貧困や機能不全家族、あるいは無知ゆえに売春している女の子が実際に今どれほどいるのか把握されていないことがそもそも問題なのかも。

聡明な読者はご存じの通り、「援助交際」と合意の上のお付き合いみたいな言い方をしたところで、18歳未満の子供(児童)にお金を渡して性交、またはそれに類する行為をしたら犯罪。児童買春罪、違法行為です。

なかには「ネットで知り合ったJKとセックスをしたけど、金を払ったしセックスも好きだって言ってたし、相当、場数踏んでるギャルっぽかったから、いいよね? 『タダじゃない』『わかってやってる』『好きでやってる』んだから自己責任だろ」とか大勘違いをしている人もいるみたいですが、どんな女の子にも等しく子供の人権があるのです。

本人の意思とか、あばずれかどうかの問題じゃなく、社会の責任として児童(体は大人でも)は保護しなくちゃならない。自覚ないかもだけど、大人のあなたはその「社会の責任」を負う立場。お子ちゃま男が子供を搾取する社会なんて最低だよね。

●小島慶子(こじま・けいこ)タレント、エッセイスト