ドイツのクリスマス名物「クリスマスピラミッド」

フローエ ヴァイナハテン(ドイツ語でメリークリスマス)! ドイツ語難しくって全然覚えられないよ!

さて私、日本にいれば忘年会のハシゴをしている時期ですが、ヨーロッパではクリスマスマーケットのハシゴ。寒さで真っ赤なお鼻のマリーシャさんです。

クリスマスマーケットといえば、特にドイツ! 「世界一有名なニュルンベルク」「世界最大のシュトゥットガルト」「世界最古のドレスデン」の三大マーケットを求めて世界中から観光客が集まります。

この時期、宿代の高騰が旅人には辛いけど、私もドイツ南部バイエルン州のニュルンベルクにやってきました。城壁に囲まれた美しい中世の街並みは雰囲気抜群。

赤と白のストライプ屋根をした屋台がズラリと並んで人もいっぱい。まるで“ウォーリーを探せ!”の中にいるみたい。

マリーシャを探せ!

早速、スパイスの入った甘くて暖かいグリューワイン(ホットワイン)を買って、白い息を吐きながら屋台を物色。

オーナメント、刺繍、人形などがとっても可愛い。中でも木製のものが多く、人形やパズルなどをいじる子供の姿はいいもんだ。スマホやタブレットをおもちゃ替わりにしているTOKYOの子供には通用しないだろうな…。

木製のおもちゃで遊ぶ子供

伝統的なお菓子シュトレンやレープクーヘンなどは、気分は上がるもののヌチッとした食感と独特なスパイスの味が日本人にはう~ん…。

屋台の中には八百屋など、クリスマスと関係ない店も紛れて出店。会場中心となるローレンツ教会の足元にはなんと寿司の屋台!

ローレンツ教会前の寿司屋台

日本人の私がここで寿司を食べることもないので、ジュージューと焼かれおいしそうな湯気をあげるニュルンベルグ名物に目を付けた。

その商品はドライ・イム・ヴェックラという名前で、小さなソーセージ3本をパンに挟んだだけのもの。ホットドッグの変型版で3ユーロ(約400円)。味は美味しそうだけど見た目がシンプルすぎっ!

なので、宿に帰って思わず自作しちゃいました。スーパーで買ったニュルンベルガーソーセージを焼いてパンに挟むだけの3分以下クッキング!

自分で作ると1個60セントとなった(約70円)。ついでにフレッシュな野菜とマッシュルームも追加して、ウマーイ。

すると、キッチンにいたオーストラリア人の美人が「一緒にグリューワインどお? 屋台だと高いから、ボトル買ってきてみんなで作ったの~」だって。

考えることは同じか(笑)。宿でプチクリパとなりました。

ニュルンベルガーソーセージ

ミュンヘンであのチームを応援!

続いて、同じバイエルン州の最大都市・ミュンヘンにやってきました。

世界三大ではないけれど、この街も観光客で溢れ、私は地下の40人部屋ドミトリーに詰め込まれた。40人って…。意外と寝れたけど(笑)。

マーケットへ出向くと、マリエン広場の市庁舎前には屋台が並び、すぐ近くのリンダーマルクトではプロペラと人形が回るクリスマスピラミッドが。また、ゲイエリアにはピンククリスマスがあったりと伝統的なニュルンベルクに比べて都会の派手さがあって面白い。

ちなみにピンクのところはどんな怪しい雰囲気かと思えば、特に変わった屋台もなく、みんなグリューワイン片手に普通の客層でした。ちょっと期待外れ(笑)?

マリエン広場の市庁舎前のマーケット

 

ピンクマーケットはお花のイルミネーションが桜のようでなんだか花見みたい

その後もマーケットを散策していると、今度は赤と白の服を着て盛り上がる人々が…。そう、バイエルンミュンヘンのユニフォームだ! この街には2006年ドイツワールドカップの決勝にも使われたアリアンツ・アレーナがあり、その日はちょうど試合があった。よし行こう。

会場近くの駅に向かう電車内では、激しく足音を鳴らしたり、壁を叩いたり、まるでワールドカップの時みたい。駅に着くと、早速、ダフ屋が登場するが、今回はネイマールいないし、一番安いチケットでも買おうかな…。

すると、そこにどう見てもダフ屋には見えないお父さんと娘らしき親子がチケットを持って困っていたので話しかけると、「一緒に行く人が行けなくなってね。良い席だよ。ホラ、席は私たちの隣だ」。私はチケットを譲ってもらい、一緒に試合を観ることにした。

一緒に観戦することになった家族

スタジアムに向かって歩くと、クラブカラーの赤に光るその姿が見えてきた。キラキラはしていないけど、クリスマスツリーよりも迫力がある! 今まで見たスタジアムの中でも特に好きかも~! 近づくにつれワクワクしてきたっ。

近代的な造りがカッコいいアリアンツ・アレーナ

そして、スタジアムに入るとそのスケールの大きさとサポーターの歓声にゾワゾワと鳥肌が立つ。やっぱりワールドカップを思い出すな~。

ゲーム前半、シャビ・アロンソが点を獲ると会場は大盛り上がりで、お父さんは私にグリューワインを買ってきてくれた。さてはこの人サンタ…? 服赤いし…。

サポーターの応援がすごい

ドイツのマーケットで食い倒れ!?

バイエルンの勝利に終わって、最高な気分だ。さて、電車が混む前に帰ろう…。

「おっと、帰ってはダメだ」

お父さんが私を止めると、サンタの恰好に着替えた選手たちが手を振りながらグラウンドを一周。スタジアムに響き渡る音楽に合わせ、光のショーが始まった!

「年の瀬の試合にはショーがあるんだよ。素敵だろう」

本当、素敵。サプライズのクリスマスプレゼントだよ。やっぱり、このお父さん、サンタ…? 服赤いし(笑)。

レーザーを使ったクリスマスショー

ちょっと早めのクリスマスプレゼントをもらった私は気分もピーク。ドイツ南西部「世界最大のクリスマスマーケット」が開かれるシュトゥットガルトにも来ちゃいました。

正直、いろんな街で同じようなクリスマスマーケットを見すぎて期待してなかったけど、さすが「世界最大」。出店数は多いし、屋台の屋根はいろんな飾りつけがされていて、とっても豪華! キラキラしててクリスマス感MAX!

今まで屋台の料理を我慢してたけど、ついに雰囲気に負けて端から買いまくりです。というか、食べまくり?

ハンガリー発祥のクルクルパン“キュルテーシュカラーチ”4ユーロ(約530円)

屋台の屋根にはツリーや白熊、サンタや天使などそれぞれのお店の個性がある

このまま年末年始に向かって栄養を蓄えすぎてしまわないか心配…。また綺麗なビーチで水着を着れるように気を付けなくちゃ。

そして来年も素敵な青い地球をお見せできるように、元気に旅を続けたいと思います。

今年も1年、どうもありがとうございました! 旅人マリーシャでした。

ナッツクラッカーと食べ過ぎマリーシャ

【This week’s BLUE】シュトゥットガルトのアイススケートリンク。恐る恐る滑るビビリ顔のコもいれば、スイスイと滑ってドヤ顔のコもいて面白い。

●旅人マリーシャ平 川真梨子。9月8日生まれ。東京出身。レースクイーンやダンサーなどの経験を経て、Sサイズモデルとしてテレビやwebなどで活動中。バックパックを背負 う小さな世界旅行者。オフィシャルブログもチェック! http://ameblo.jp/marysha/ Twitter【marysha98