「考える人」のポーズ。このようなエクササイズを実践して、冷え性を改善しよう!

冷えに対する知識を得て、日常生活の改善を行なったら、今度は体を鍛えて冷え症を改善しよう。

インナーマッスルを鍛えることで、内臓の動きを活発にさせて、体の中から温めることができるのだ。

■根本的な対処法は体の内部の筋力UP

本格的に冷えを改善したい場合は、前回記事『急増中! 実は怖い“男の冷え性”で仕事も生活もダメダメ…改善するには!?で紹介したグッズや食事のひと工夫以外にも、今回紹介するエクササイズを取り入れたい。

このエクササイズは、体の深層部の筋肉を鍛えることで血行を促進させたり、筋肉の衰えや姿勢が悪いことなどにより位置がずれてしまった内臓を、正しいところに戻す運動。そのことで冷えの改善を促すのだ。

できる人は朝昼晩の3回、最低でも1日1回からスタートし、自分の生活パターンにあった方法で負担にならないように始めてみよう。今回も全国冷え性研究所の山口勝利先生にその内容を聞いた。

第一弾『内臓冷え冷えで性欲も減退…急増中の“冷え性”男子は女性に拒絶される!』も参考に!

「考える人」:左右5回×3セット

インナーマッスルに刺激を与えるエクササイズ。上半身と下半身をつなぐ、内臓よりも奥に位置する腸腰筋を動かすことにより、体の内部に熱を発生させることができるのだ。※写真は体力のある男性用に立位で行なっています。難しい場合は椅子に浅く座って行なってください

①ひじを上へ90度に上げる

肩からひじは地面と平行になるようにして、ひじを上へ90度に曲げる

②ひざを上げ、体を左右に交互にひねる

左ひざを腰の上まで上げ、体全体を左にひねる。左ひざに右ひじがつくようにする。次は右足を上げ、体全体を右にひねる。これを繰り返す

                           ×悪い例

背すじは伸ばしたまま。前かがみにならないよう注意する。ひじがひざにつくように、しっかりと足を上げることが腸腰筋を鍛えることになるのだが、筋力が低い場合はかなり難しい。編集・タケダはできなかった…

簡単で続けられる! 冷え性対策エクササイズ!

タケコプター:左右10回×3セット側面の筋肉を伸ばす目的のエクササイズ。伸ばすことにより筋肉の動きを期待できる。①足を肩幅に開き、両腕を左右に伸ばす

両腕は水平に伸ばすことがマスト。鏡があれば、その前に立って確認しながら行なおう

②左右に体をひねる

顔はできる限り正面のまま、左にゆっくりねじって5秒停止。続いて右にゆっくりねじり5秒を停止。それを10回繰り返す

またわり:10回

内臓の位置を真ん中に整える感じを意識することで、血液を流れやすくする効果があるエクササイズ。単純な上下運動だが、姿勢を保つためにコアマッスルを使うからか意外とキツい!

①足を広げて腰を落とす

無理のないよう足を開き、ひざを曲げてゆっくりと腰を下ろし、下ろしきったらゆっくりと上げる。下ろす際は、お尻で支える感覚でするといい

                ○いい例                              ×悪い例

(左)背筋をきっちりと伸ばすとは、この姿勢のことをいう。(右)前かがみになりやすいが、これではインナーマッスルは鍛えられない

足先にも気遣いを!

■足先が冷える人はお風呂でエクササイズ

デスクワークが多いと足の指が靴の中で縮こまりやすい。できるタイミングで靴と靴下を脱ぎ、足の指を「グー・チョキ・パー」と動かす「足指ジャンケン」を日常的に行なってみよう。

チョキは親指を上に上げる写真のような動きだ

また、入浴中に足を動かすのもいい。足の指をストレッチしたり、さらに足首を回したりすることで足の血行をよくするのだ。

①足先をひねる:内外各5回ずつ

両手で足を写真のように持ち、まず親指側にひねる。次に小指側にひねる。これを5回繰り返す

②足の指をストレッチ:左右各5回ずつ

足の指を曲げる(左写真)、足の指を立てる(右写真)を1セットにして、右足と左足ともに5セット行なう

③足首を回す:左右各5回

足首をホールドし、足先を持って右足首・左足首ともに5回ずつ回す

シャワーだけで入浴を済ませる人も多いが、実は冷えを招きやすいとか。入浴中のエクササイズを取り入れて、なるべくお湯につかるようにしよう。

「時間がなければ5分でもいいので、湯船に入って体を温めてください。また、エクササイズの時間がなければ、駅の階段を2段抜かしで昇るなどするといいでしょう」(山口所長)

本当はコワ~イ男の冷え。正しい知識と日常生活の見直しとエクササイズで、冷えを撃退。体の内部から暖かい男になって、心身ともに美しくなろう!●取材協力/山口勝利先生冷えのメカニズムを科学的に研究・解明し、治療法や自宅でのケア方法、グッズの開発などを行なっている『全国冷え症研究所』の所長。『冷えた女はブスになる』(祥伝社)などの書籍やテレビ出演も多数。研究所隣接の『四ツ木治療室』では予約制で検査を実地している。

住所:東京都葛飾区四つ木1-34-6 検査予約・問合せ電話:03-3610-6881