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異才キム・ギドクが問う“国家とテロ”どちらが抑圧するのか?「得体の知れない恐怖が大きくなっている」

[2016年01月15日]

「とても急がれる、切実で最も重要なテーマだった」と語るギドク監督

ベルリン、ヴェネツィア、カンヌの三大映画祭で受賞歴を誇り、欧米でも高い支持を得る韓国の異才、キム・ギドク監督。

2012年には『嘆きのピエタ』でヴェネツィアの金獅子賞を受賞し、さらに評価を高め、日本でも信奉するファンは少なくない。

その新作『殺されたミンジュ』が1月16日から公開。これまでの私的で寡黙な作風から一転、娯楽仕立てのドラマは動的でテーマも国家やテロリズムを取り込んだ意欲作だ。

ある女子高生が路上で惨殺された事件から時が経ち、その実行犯と思われる者たちがひとりひとり、謎のテロリスト集団から制裁を下される。やがて、たどられた糸は国家の暗部まで…。

誰が加害者で、誰が被害者なのか? 韓国社会のみならず、この世界に今生きる空恐ろしさとそれに抗する難しさをギドク監督に独占インタビュー!

―韓国での原題は『One on One』、1対1というタイトルですが、これは文字通りなんでしょうか?

キム 最初からそれで決めていました。人間はひとりひとりが尊い存在。今のこの世の中はお互いに尊重しあって生きられる社会なのか?という問いかけを込めたんです。

―前作もですが、今回も主演のキム・ヨンミンにひとり8役を演らせています。誰しも自分がその立場になり得るという暗示だったりしますか?

キム それもあります。一方では、みんな同一の権力なのではないかという風に捉えたんですね。誰かが誰かを抑圧するというのは形は違えどもそれぞれが権力になりうると。

テロリスト側には留学から帰国したけれど就職につけない自動車整備工などがいますが、彼らを抑圧するのは家族や職場の上司であったり様々いて8役を演じているわけです。それを演劇的に表現してみたらどうだろう?と。危険な試みでもありましたけど、結果的には良かったと思います。

―今まで監督は個人の孤独であるとか、闇を扱ってきた印象ですが。今回はより大きい国家であるとか権力にテーマを見出したのは、それだけ今の社会状況に感じるものがあるのでしょうか?

キム 仰る通り、今までは個人の欲望や逸脱であり、様々な人間の感情を描いているとすれば、今回は国家と個人というものを描いていて、シナリオを書く時からこれまでの作品のやり方とは違いがあるので悩んだりもしました。

でも今撮らなければいつ撮るんだという思いが先立って、私にとっては、とても急がれる、切実で最も重要なテーマだったのです。今この世の中で感じる最も大きな矛盾であり、一番心に感じるところでもあったからです。キムギドグ3


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