「ナポリス」では350円とは思えない直径約22cmのマルゲリータを提供

昨年、『マツコの知らない世界』(TBS系)で特集されたのを機にピザブームが再燃! 

中でもマツコが絶賛したピザーラの「マスカルポーネの贅沢10種ピザ」は放送直後に注文が殺到し、一時サーバーがダウンしたとかしないとか。

しかし、そんな宅配ピザ業界もうかうかしていられない事態が起きている。格安ピザを提供する、街のピザ屋や激安ピザチェーンの増加だ。しかも、いわゆるレンジでチンする的なお手軽ピザではなく、窯(かま)で焼く本格派だという。

そこで、何はともあれ実食! ということで東京・渋谷センター街にある「ナポリス」へ。他店と比較するため選んだのは、オーソドックスなマルゲリータ。まず驚くのは値段で、たったの350円(ピザーラのマルゲリータMサイズは1800円)。

5分ほど待つと、番号札で呼ばれ、確かに窯から取り出されたピザを受け取る。値段から予想するに、どれほど小さなピザが出てくるのかと思いきや、直径は約22cmで十分な大きさ。肝心の味も申し分なし…というか、かなりうまい! この味と量でこの値段は驚異的。

その後、東京・東池袋の吉野家ホールディングス傘下の「ピッツァ ナポレターノ カフェ」にも足を運び、マルゲリータ(500円)を食べてみるが、こちらは直径約20cmとやや小さめ。ナポリスに負けずうまかったものの、成人男性では少し物足りないかも。

それにしても、こんなにうまい格安ピザ店が増えて、宅配ピザは大丈夫なのか。フードアナリストの福地寧子(あやこ)氏に聞いてみた。

「格安で提供するということは、それなりの数を売らなければ採算が合いません。そのためには店舗数をもっと増やしていくはず。その時には宅配ピザも値段を下げざるを得ない可能性もありますね」

それは消費者にとって朗報! というわけで応援の意味も込めて、格安ピザチェーンのさらなる広がりを期待したいが…。

発売中の『週刊プレイボーイ』5号では、さらに過熱する最新「チェーン店&サービス」勢力マップをジャンル別に20番勝負で大特集。そちらもお読みいただきたい!

(取材・文/井出尚志、渡辺雅史、高山恵、小島將裕[リーゼント])