実力、話題ともに大注目のアンジュルム・3期生、室田瑞希ちゃん

2016年、「週プレNEWS」が“大注目する期待のアイドル”を連続インタビュー。

第1回目は、アイドル王国ハロー!プロジェクトから現在、ハロプロ内でも実力、話題ともに大注目のアンジュルム室田瑞希(みずき)ちゃんが登場だ!

2014年12月にスマイレージから現在の「アンジュルム」に改名。昨年リリースされた『大器晩成』は多くのアイドルファンの間で「名曲だ!」と話題に。2016年、さらに大注目間違いなしのアンジュルムでガンガン歌い踊る彼女の素顔に迫ります!

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―そんなわけでございまして! 「2016年の注目アイドル」に選ばさせていただきました。

室田 ビックリです! ありがとうございます。なんで私なんだろうって思いました。私はそんなすごい者ではないです。

―いえいえ、昨年、スマイレージ時代からグループを引っ張ってきた福田花音さんが卒業されて、今年の5月には田村芽実さんが続いて卒業という。そんなアンジュルムを支えていくのは室田さんではないかな、と。

室田 ありがとうございます。福田さんも田村さんも歌がすごい上手で歌割りも多かったんですよ。ですから私も、歌はそこまで得意ではないんですけど、やっぱり歌の面でもダンスの面でも引っ張っていけたらいいなって思います。

―ちなみに、室田さんはいつ頃からアイドルを目指したんですか?

室田 昔、『きらりん☆レボリューション』っていうアニメ番組があったんですよ。

―はいはい、元モーニング娘。の久住小春さんが主人公の月島きらりの声優を務めたことでも有名な“アイドルアニメ”ですね。

室田 はい。そのアニメの主題歌にもなった『ふたりはNS』っていう曲があったんです。その曲で久住さんと一緒に歌っていた、℃-uteの萩原舞さん(観月ひかる役で声優を担当)を知ったんですよ。「このカワイい声は誰だ?」と思って調べたら、「℃-uteっていうグループの人なんだ!」って。それから動画とかいっぱい見て大好きになって。ハロー!プロジェクトの存在もそうやって知ったんです。それが小学校4年生の時ですね。

―そこからハロプロに心を惹かれ始めていたんですね。

室田 はい! 元々、お姉ちゃんがモーニング娘。さんが大好きで、DVDとかいろいろ持ってたんです。最初はそこまで興味はなかったんですけど、℃-uteさんを好きになったタイミングでどんどんハロプロも好きになっちゃったんですよ。萩原舞さんのモノマネもずっとやってました。もう、萩原さんになりたくて動画を何回も巻き戻して、「あ~、カワイい!」って言いながら、ずっと見てて。『都会っ子純情』の「はぁ~したない子~、じゃっなっいん~だ~よっ♪」っていうところをマネしてました。

―あ、わかります。似てますね!(笑) それにしても素敵な小学生ですね。

室田 特に『都会っ子純情』は本当に大好きで。生まれて初めて「これは買いたい!」って思ったCDです。ジャケット写真も大好きで、萩原さんが着てる服もすごくオシャレで。水色のタンクトップみたいなキャミソールに下のほうが少し広がったジーパンなんです。「こういうジーパンが欲しい!」ってお母さんに言ったりして。でも「ジーパンはかないでしょ!」って言われました。髪型もよくマネをして、前髪を伸ばして流す感じで。でも私、髪の毛の分け目を間違えてて、ゆってぃさんみたいになってました。

都会の人たちってもっとオシャレだったんです!

―っていうか、メチャクチャ好きじゃないですか! 萩原さん本人はそのことを知ってるんですか?

室田 萩原さんの前では言えないですよ。私が好きなこと、ご本人も知らないと思います。…っていうか、この記事を萩原さんが読んだらまずいので書くのやめときましょう(笑)。

―ええ? ダメですよ! 結構な尺を使って聞きましたから。室田さんの「アイドルとしてのスタート」な話なんですから必要です!(笑) で、ハロプロに入ったのはスマイレージ2期オーディションのタイミングなんですよね?

室田 そうです。中学校1年の時です。スマイレージ2期オーデションはいきなり、「渋谷に来れる人は来てください」っていう感じのオーディションで。それで初めて渋谷に行ったんです! 超都会でした。お母さんと一緒だったんですけど、集合の場所に行ったら、みんなものすごく服がオシャレだったんですよ! 私も一番オシャレなワンピースを着て行ったんですけど、都会の人たちの服ってもっとオシャレだったんです!(笑)

―隣の千葉出身ですよね。でも、東京の壁は厚かったですか。

室田 もう全然! お母さんに「どうしよう。この服で来ちゃったし、どうしょう!」って。そこにすごくカワイいコがいて、ベルトにふわっとしたスカート履いてるし、なんかオシャレで! もうやばいって思って、まだオーディションが始まる前だったから、急いで109に行って靴を買いました。黒でピラピラ~っとしたフリンジの付いたやつです。5千円くらいだったんですけど、そんなに高い靴、初めて買いました。今もとってあります。その靴!

―なんか、よい話ですね!(笑)

室田 で、1次は受かって、2次に行ったんですよ。その時はベルトにふわっとしたスカートを買って、それで行きました。

―1次で見たやつだ! 現場で覚えたことを活かしたんですね。

室田 そうです(笑)。でも結局落ちて。その後でハロプロの研修生オーディションがあったんですよ。それを受けて合格した感じですね。

―そして、ハロプロ研修生となって。どうですか? よく、ハロプロ研修生のレッスンはアイドル界でも1、2位を争うほどの過酷さと聞きますが。

室田 すごく厳しかったです。でも、すごく初歩から教えてもらえるんです。例えば、マイクで歌う時、自分の口に持っていくタイミングが少しでも遅れると声が乗らないんですよ。でも最初は口にマイクが間に合わなかったり、ゆらゆらしちゃったりするんです。あとマイクを上に上げると、お客さんから顔が見えなくなっちゃうし。

それにダンスの振りとかも大変で。振りVっていう、先生がやってくださった振りが入ったDVDをもらうんですけど、実際にやらなきゃいけない振りと逆なんですよ。だから一瞬、どっちに回るのかがわかんなくなっちゃったりするんです。そういうところから全部やっていくんです。

「あの頃を思い出して」今、取り戻すように…

―研修生のコたちって、ひとつ喜ぶにしてもバックダンサーで踊るにしても、もう全てが必死ですよね。喜ぶ時は両手両足がちぎれるんじゃないかってくらいにバンバン伸ばしてジャンプしながら喜びますし。

室田 それはマネージャーさんに「喜ぶ時はしっかり反応しなさい」って言われているんです。ダンスもそうなんですけど、ひとりが上手く踊ったりすると、そのコが目立つじゃないですか。そうなるとみんな「負けてられない!」ってなって、喜ぶだけでも、ものすごく反応するんですよ。高く跳べば跳ぶほど目がそっちにいくじゃないですか。もう目立とう、目立とう、目立とうとして、ああなったんだと思います。でも正直、あの当時は足、限界きてました(笑)。

―やっぱり限界きますよね!(笑)

室田 でも、限界まで踊らないと目立たないので。だから、ステージの袖でストレッチしてから出るんです。ケガしないためもあるんですけど、ストレッチしておかないと、出て行って1回目のジャンプが高く跳べないんですよ。

―研修生はやっぱり「少しでも目立つ!」って気持ちで、そこのジャンプや喜び方にかけてたんですね。

室田 あ、あと嬉しいことがあって。以前、℃-uteさんのコンサートに帯同している時に『JUMP』っていう常にジャンプする曲で、先生が℃-uteさんに「研修生に負けないくらい跳びな」っておっしゃってて。

―おぉ! 憧れの℃-uteさんに!! それは嬉しいですね。

室田 そう言ってもらえたことは嬉しかったんですけど。そしたら℃-uteさん、皆さん高いヒールを履いてるのにめっちゃ足を上げて踊ってて。あれは凄かったです。特に自分がデビューしてからヒールで踊ることも出てきて、「あの時の℃-uteさん、本当に凄かったんだ!」って実感しましたね。

―そんな感じで、研修生からスマイレージの3期としてデビューしたわけですが。その後、名前をアンジュルムに改名して、さらに2015年、9人体制で出したシングル『大器晩成』がものすごく大きな評価を受けました。MVも「メンバー全員が全力で楽しんでいる感じが素晴らしい!」と話題になりましたよね。

室田 『大器晩成』に関しては、ファンの方も皆さん、そう言ってくださるので。先日、久しぶりに昨年の『ひなフェス』(2015年3月28日、29日開催)の時にやった『大器晩成』のステージをDVDで見たんですよ。そしたら、本当にキレキレで、今と全然違うんです。今は…手を抜いてるわけじゃないんですけど、どんどん悪いほうにいってるなって感じちゃって。前は体力の限界までやっていた気がして。そういう「あの頃を思い出して」って今、取り戻すようにしています。

―初心、ですね。

室田 すごく反省しました。「なんでこんなふうになっちゃってたんだろう? なんで自分はこんなにだらしなくなってたんだろう」って。もっともっと成長したいです。自分で「アンジュルムの中で一番、歌もダンスも上手い」って言えるようになりたいです。あと…いつかはキャラとかも立たせていきたいですね。

アイドルとしてはダメなものが好きで…

―キャラ。室田さんは、どういうキャラなんですか?

室田 うーーん…ポジティブ? みんなに「よく笑ってるね」って言われます。

―でも「ポジティブと笑顔」って、アイドルは大体そうですよ。なんか「これが大好きなんです!」みたいなのはないですか?

室田 ちょっと…アイドルとしてはダメなものが好きなんですよね(暗い顔で)。

―いいじゃないですか! なんですか?

室田 グロい系のホラー映画とかが大好きなんです…。あんまり言っちゃダメじゃないですか…(さらに暗い顔で)。

―いや、全然大丈夫じゃないですか? ゾンビ映画とかですか?

室田 (突如、顔をキラキラさせて)ゾンビ映画、大好きです! 私、ゾンビが街に現れた時にどうしようとかも考えてあるんですよ! インターネットで調べたら、「日本だと銃がないのでホームセンターへ行け」って書いてあったんですよ!

―いきなり元気になりましたね!(笑) 確かにホームセンターなら武器になりそうなものがいっぱいあるかも。

室田 でも、どういう種類のゾンビかによりますよね。『バイオハザード』系なのか『ゾンビランド』系とかなのか。私が望んでるのは『ウォーキング・デッド』のゾンビなんですよ。『ゾンビランド』のゾンビは「ウェー!」ってめっちゃ走ってくるんです。普通の人間みたいな。それはヤダなって思っていて。『バイオハザード』系は、もうゾンビっていうよりも超人レベルなんで、そんなのが街にやってきたら戦いたくないので諦めます。あと、そういうパニック状態になったら人間同士でも襲ったりしてくるから、基本、人は信用しません!

―いろいろ考えることがありますね。

室田 自分が行った建物を見ると、「ゾンビが襲ってきた時に対応できるか?」って目線で考えちゃいます。トークイベントとかで言った場所とかで「見晴らしがいいから、ここはゾンビが現れてもすぐにわかるな」「あそこの階段に上ってしまえば上がって来れない」とか。デパートとかすごくいいと思うんですよね。

―デパート、すごくいいですか。

室田 洋服もあるし、食べ物もある。でも食品って、地下とか1階とかだから、ちょっと危ないんですけどね。デパートに行ったら、すぐさま武器と生活用品を手に入れます。食べ物は賞味期限の早いものから手に入れて、缶詰は絶対です。あと、リュックで移動しなきゃダメです。しかもちゃんとキツく締めて! お母さんにも言ってあります。「もしゾンビの世界になったら、まずは下に降りて鍵を全部閉めて、おばあちゃん達を上に連れてきて」って。

「ゾンビが襲ってきたときに対応できるか?」っ考えちゃいます

―…なるほど、わかりました。室田さんはゾンビ映画が異常に好き、というキャラでいくのがいいんじゃないでしょうか。

室田 ゾンビ以外も好きですよ! 『グリーンインフェルノ』とか『Mr.タスク』とか『ムカデ人間』シリーズとか…。

―すっかり明るく言ってますけど、どんどんエグいのばっかりじゃないですか!(笑) では最後に2016年の目標を教えてください。

室田 うーーん、単純なんですけど、やっぱり自分を成長させたいです! 歌もダンスも全てです!

―ゾンビから逃げるスキルも成長したいですか?

室田 はい! あ、あと言い忘れたんですけど、どんな状況でもゾンビが襲ってくる世界では靴で移動してください。絶対にしっかりとした靴で!

―ありがとうございました!

(取材・文/篠本634[short cut] 撮影/武田敏将)

●室田瑞希(むろた・みずき)1998年6月17日(17歳)千葉県出身。ニックネームは「むろたん」。いつでもニコニコの笑顔とキレキレのダンスに注目! メンバーカラーは水色。アルバム『S/mileage/ANGERME SELECTION ALBUM「大器晩成」』発売中! 現在、全国ツアー『アンジュルムライブツアー2016春「九位一体」』を決行中。4月17日まで全国を回っているぞ!

■2/7よりアンジュルムのライブツアーがスタート!http://www.helloproject.com/event/detail/28076867a4a3619a293416b24378a17602a75d50/■ハロー!プロジェクトのメンバー総出演のコンサートツアーも現在開催中!http://www.helloproject.com/event/detail/cf24074de935bb026faddb326b94b339998e912b/■詳細は公式サイトをチェック!http://www.helloproject.com/angerme/