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『ビハインド・ザ・コーヴ』に疑問…「反捕鯨」=「反日」か? 歴史認識問題と同じく対立を煽っているだけ

[2016年02月11日]

「捕鯨国と反・捕鯨国の対立を煽ってばかりでは問題は解決しない」と語るマックニール氏(撮影/長尾迪)

和歌山県太地(たいじ)町での伝統的なイルカ漁を批判的に描き、2009年度アカデミー長編ドキュメンタリー映画賞を受賞した『ザ・コーヴ』。

公開当時、大きな議論を巻き起こした同作品に対する「反論」とも言える『ビハインド・ザ・コーヴ~捕鯨問題の謎に迫る~』が1月から公開されている。

長年、捕鯨問題において国際社会から孤立する日本にとって、この映画は有効な反論となり得るのか? 日本は、そして世界は捕鯨を巡る対立を乗り越えるために何をすべきなのか?

「週プレ外国人記者クラブ」第20回は先日、『ビハインド・ザ・コーヴ』の監督、八木景子氏とTV番組で共演したというアイルランド出身のジャーナリスト、デイビッド・マックニール氏に話を聞いた。

***

―まずは『ビハインド・ザ・コーヴ』を観ての率直な印象を聞かせてください。

マックニール 正直な感想をいうと、少し残念な気がしましたね。僕は個人的に「反捕鯨」の立場ではないのですが、『ビハインド・ザ・コーヴ』はいわば「反・反捕鯨」がテーマというか、捕鯨問題解決への実のある提言をしているのではなく、単純に「反捕鯨」イコール「反日」と捉(とら)えるような作り方をしているのが気になりました。

―どのような部分でそう感じたのですか?

マックニール この映画が誰に向けて作られたのか、僕にはよくわからなかった。八木監督は「海外の人にイルカ漁が日本の文化だということや反捕鯨運動の不当さを理解してほしい」と話していて、映画には英語字幕も付けられています。

しかし、映画の中では「反・反捕鯨」をアピールする断片的なストーリーや場面が次々と重ねられるだけで、全体の構成を通じて捕鯨に反対する人たちを説得できるような論点をきちんと示せてはいないように思いました。

『ザ・コーヴ』に登場するイルカ保護の活動家、リック・オバリを悪党のように描き、「アメリカの大統領が政治的な理由で日本の捕鯨を潰そうとしている」とか「東京大空襲や原爆の悲劇を経験していない人には捕鯨問題の本質はわからない」などと言われても、「反・反捕鯨」の人たちからは「そうだ、そうだ!」と歓迎されるでしょうが、これでは捕鯨に反対する外国の人たちを説得もできないし、理解もされません。そもそも反捕鯨を「反日」と捉えること自体が間違っていると思います。


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