週プレNEWS TOP ニュース 政治・経済 護憲派でも改憲派でもない、今こそ議論すべき憲法9条改正「第3の選択肢」とは?

ニュース

護憲派でも改憲派でもない、今こそ議論すべき憲法9条改正「第3の選択肢」とは?

[2016年02月13日]

NEW

紛争解決請負人・東京外語大教授の伊勢崎賢治氏(右)と映画作家の想田和弘氏が提唱する、右か左かでは語れない「憲法9条改正」とは?

今年の夏に控えた参院選で争点になりそうなのが、安倍首相が強い意欲を示す「憲法改正」だ。今後、「改憲派」と「護憲派」の間で激しい論争が繰り広げられることが予想される。

そこで週プレが注目するのが、憲法9条を改正して日本も普通の国になるべきだというゴリゴリの改憲派でもなく、9条の条文には指一本触れさせないというガチガチの護憲派でもない、「第3の選択肢」の存在だ。

それは、あくまで9条の「平和主義」は守りながら、より現実に即した新しい9条を自分たちの手でつくるべきだという考え方で、「護憲的改憲論」または「新9条論」とも呼ばれている。

以前から、その必要性を訴え続け、世界の紛争の現場を知る伊勢崎賢治・東京外国語大学教授と、憲法と社会問題を考えるウェブマガジン『マガジン9』に掲載したコラム「憲法9条の死と再生」が注目を集めたニューヨーク在住で映画作家の想田(そうだ)和弘氏に、この「第3の選択肢」について語り合ってもらった!

●集団的か個別的かは重要な問題ではない

―想田さんは、元々は「護憲派」だったのでは?

想田 そう、僕は昔から「憲法9条は変えるべきじゃない」と信じてきたので、文字通りの「護憲派」でした。実を言うと、今でも護憲派のつもりなんですけれどね。

9条って、そもそもは日本が敗戦した後、「非武装化」と「非戦」という流れの中で生まれていて、本来は個別的自衛権も認めないものだったと思うんです。ところがその後、朝鮮戦争が起こって東西対立が進んで、日本国憲法を起草したGHQのマッカーサーが日本の再軍備を指示した。それで警察予備隊が生まれ、保安隊を経て今の自衛隊になり、日本人は「自衛隊は合憲」と、今まで追認してきたわけです。

僕はその時点で、「憲法9条の8割方は死んでいた」と考えていたけれど、それでも「集団的自衛権の行使は認めない」という部分だけは生きていた。たとえボロボロでも9条は一定の歯止めになると信じていたんです。

ところが昨年、安全保障関連法(以下、安保法)が成立して、最後の砦(とりで)だった集団的自衛権の行使も容認されることになってしまった。こうなるともう、9条の条文は一字一句変わってないのに自衛隊が海外で戦争に参加できてしまうことになる。

そこで僕はようやく気づいた…というか、反省したんですね。今までは、「9条の条文を守ること=平和主義を守ること」だと思い込んできたけど、それって実は甘すぎたんじゃないかと。

条文さえ守れれば平和主義を守れるというのは、僕も含めた「護憲派」の横着な考えだったのかもしれない。その思い込みが一種の思考停止というか、「メンタルブロック」になって、本当の平和主義とはなんなのか、現実に何が起きていて、自分たちはどうしたいのかという本質的な議論を避け続けてきたのではないかと思ったんです。


週プレ酒場 今日もやってます!

連載コラム

Column

    連載コラムを見る

    Back Number

    • No.28 Jul 10th 2017
    • No.27 Jul 3rd 2017
    • No.26 Jun 26th 2017
    • No.25 Jun 19th 2017

     

    Gravure Gallery

    もっと見る

    MOVIE Channel

    【動画】浅田舞、進化した“美BODY”を魅せつける!

    もっと見る

    新刊のお知らせ

    • 週プレ グラビアスペシャル増刊 GW2017
    • 綾瀬はるか写真集『BREATH』
    • 『週プレ クルマ増刊』
    • 馬場ふみか写真集『ぜっぴん』
    • 『乃木坂46×週刊プレイボーイ2016』

     

    プレイボーイコミックス

    メルマガ会員&アンケート 2017年No.28