今回、話を聞かせてくれた元スーパーGTレースクイーンのふたり。さすがの美貌とスタイルだった

「川本真琴さんと別れた後、加藤さんと交際を始めました」

お笑い芸人の狩野英孝がTV番組で告白したことで、一躍注目を集めているのが〝狩野女〟(かのじょ)こと加藤紗里さり)だ。

加藤は狩野の二股騒動を受け、TVやブログなどで炎上発言を連発。一部では売名行為との批判もあるほど。

確かに、この騒動で名前が出るまで彼女はほとんど無名で、現在の主な肩書は「元レースクイーン」だ。芸能関係者が言う。

「一時、スーパーGTでレースクイーンをやってたけど、何戦目かで突如いなくなったという噂があります。いわゆる“飛んだ”ってやつです。それが本当なら素行不良でチームから切られたか、事務所とモメたのでしょう」

芸能界に数多くの女優やタレントを輩出しているレースクイーン。その美貌と抜群のスタイルを武器に有名人や若手実業家たちと華やかに合コン三昧(ざんまい)…といったイメージもあるが、実情はそんなに甘いものではないのだとか。元GTレースクイーンのAさんが語る。

「レースクイーンの世界もピンキリで、下のほうにいけば30代後半で、でっぷりとしたおなかを出してサーキットに立っている“怪獣”もいます。でも毎年100人ほどしか選ばれない業界の頂点であるスーパーGTのレースクイーンは大手企業の広告塔。それだけに選考も厳しく、キャバ嬢との兼業なんてもってのほか。『過去に風俗店で働いたことがないか』といったことまで厳しくチェックされるんです」

そうして狭き門をくぐり抜け、晴れてなったGTのレースクイーンも、世間が思うよりもキツイ仕事だという。

「実は体力勝負の仕事です。始発出発はざら。車が渋滞に巻き込まれると車内で着替えをしてレース場に向かいます。雨や雪の日も露出の多い衣装で立ちっぱなしで、寒さで震えが止まらないこともしばしば。それでも『寒い、眠い、疲れた』は絶対に禁句。真っ青の唇でニコニコしていますが、レース後に体調を崩し、1週間ほど寝込むこともよくありました」(Aさん)

また、女の世界ならではの厳しさも…。

男性からの誘いはひっきりなし

同じく元GTレースクイーンのBさんが言う。

「女同士のギスギスした世界なので“あなたより私のほうが上よ”とばかりのマウンティングはしょっちゅうで精神的にキツイ思いをすることも多い。それと体形の維持も大変です。ちょっとでも太ろうものなら、コントローラーと呼ばれる現場統括者に『おいデブ、もう来年(の契約)はないからな』と言われ、ひとりトイレで泣いたこともあります」

もちろん、仕事はサーキットだけではない。チームのイベントやレーサーのトークショーに加え、スポンサーがパチンコメーカーならば店舗イベントにも駆けつけ、ファンに向けた個人撮影会などもあるという。

「ファンの存在は本当にありがたいんですが、個人撮影会ではかなりキモい人とふたりっきり…ということもしょっちゅう。その上、ストーカー被害に遭うコもいます。芸能人と違って、いつもマネジャーがいてくれるわけではないので大変です」(Bさん)

そこまで働きながらも、「驚くほど薄給」と元レースクイーンたちは口をそろえる。

「世間が思う華やかなイメージからは信じられないくらい給料が安いんです。年間契約とはいえ、仕事はレースを含めすべて日当制。イベントなどをフルにこなしても年収300万円に届くコはほんのひと握りです」(Aさん)

「給料が安いからといってバイトで水商売をすることは厳しく禁じられているし、バレたら死にたくなるくらい軽蔑されるので、現役でやっているコはまずいません。生活は苦しいコが多い」(Bさん)

その分、というわけではないが、男性からの誘いはひっきりなしだとか。

「給料も安いし、はっきり言ってレースクイーンって、芸能人からは下に見られるんです。地下アイドルのすぐ上くらい(苦笑)。だけど、肩書だけで『会ってみたい』『飲んでみたい』っていう男性はすごく多い。芸能人、野球選手、政治家に実業家。毎日のように合コンや飲み会の誘いがありましたね」(Bさん)

「飲み会とかで『派手に遊んでいる』という噂が立つと翌年の契約に響くので、来年の契約が欲しいコは飲み会に顔は出してもおとなしくしてます。でも、寿引退を狙ってるコや、芸能界でなんとしてでも売れたいと思っているコはそれこそ“肉弾戦”に持ち込むことも少なくない。狩野さんの彼女がそうとはいいませんが、やはり野心家が多い世界ですからね」(Aさん)

知られざるレースクイーンの世界。狩野英孝の今後は!?

(取材/本誌ニュース班)