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今を生き抜くために日本中が取り憑かれた“70年代オカルト”を読み解く

[2016年03月01日]

「オカルトは社会の“鏡”として生まれてきたものであり、その意味を考えることは人間を知ることにつながる」と語る前田氏

ためしに、「ケロッピー前田」という名前で画像検索をかけてみてほしい。すると、タトゥーやピアス、身体改造技術を応用して変形させた顔面の写真など、過激な画像が大量に出てくるだろう。

本書『今を生き抜くための70年代オカルト』の著者・前田亮一氏は、ケロッピー前田のペンネームで90年代から世界のアンダーグラウンドカルチャーの最前線を追いかけ、自らも身体改造を実践してきたアーティスト/ジャーナリストである。

そんな氏にとって、身体改造とオカルトは、いずれも現実社会と密接に関係するという。まずは、氏が身体改造というカルチャーシーンに関わったきっかけを聞いてみた。

***

―そもそも、どうして身体改造に興味を持ったんですか?

前田 学生時代から出版業界に関わっていて、身体改造との出会いはもっと後になってからなんです。大学卒業後、出版社に就職し、“取材者”として現場に立ち会ううちに、自分も身体改造にのめり込んでいきました。その後、海外取材だけでなく、国内でも自らイベントを企画するようになり、『ナショナルジオグラフィック』などで日本のシーンが取り上げられるようになっていきました。

僕は白夜書房に5年勤めましたが、当時、風俗記事なんかを作る時は、先輩に「おまえ行け」と言われて体験取材をやることが多かったんですよね。そのノリで、ボディピアスの企画を立てた時も、自分がピアスをして体験記事を書くことになった(笑)。それが92年くらい。その後、身体改造のシーンが盛り上がってきたタイミングでフリーになり、どんどん海外に行って最先端の現場を取材するようになりました。

―なぜ90年代に身体改造が盛り上がったんでしょう?

前田 89年のベルリンの壁崩壊と米ソ冷戦の終結によって、90年代に世界は激変しました。そんな中で、コンピューターテクノロジーの進歩に対抗するように人間の身体が見直されました。そして90年代半ば、インターネットが登場すると、身体改造は新しいカルチャーとして世界同時進行で広がっていったんです。

例えば、スプリットタン(舌の先を蛇のように裂く行為。小説『蛇にピアス』で有名)なんかも97年に登場して、ネットを通じて知られていきました。

―そうした身体改造の文化と70年代オカルトに前田さんは共通性を見いだしていますね。

前田 現実社会に対するカウンターとして、共通性を感じています。身体改造とは、テクノロジーに対するカウンターとして、技術と人間の新たな関係を模索してきました。一方、70年代オカルトは、当時のマスメディアの影響力や冷戦下の人々の心理を反映したものです。いずれも、僕らの社会や僕ら自身を映す“鏡”であって、その存在意義を考えることは「人間とは何か?」という根本問題につながるもので、ネット時代の今を生きるために多くのヒントを与えてくれます。

だから、本書では「ある/ない」といったオカルト論争には立ち入らず、あくまでブームとしてのオカルトと社会の関係を俯瞰(ふかん)しています。


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