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スクープしたジャーナリストが悲痛な訴え 「復興予算の流用は今も続いている!」

[2016年03月16日]

福場ひとみさんが上梓した『国家のシロアリ』

復興予算が被災地とは直接関係のない事業に使われていた、いわゆる「復興予算の流用問題」が発覚したのは、震災から1年半ほど経過した2012年7月のこと。

誰もが被災地のために使われると信じていたお金が、全国各地の公共事業や霞が関の庁舎改修資金、円高対策、原発関連事業や調査捕鯨などに使われていたのだ。「復興」に便乗し、各省庁によって食い物にされていた事実が明らかになると、当時の民主党・野田内閣は強い批判を浴びた。そして政府は「復興基本計画」を大幅に見直したはず、だった…。

しかし、復興予算の流用は今も続いているという。2012年当時、この問題をいち早くスクープし、その後『国家のシロアリ 復興予算流用の真相』(小学館)を上梓(じょうし)したジャーナリストの福場ひとみさんに話を聞いた。

‐3・11から5年の月日が流れました。被災地の復興をどのように見ていますか?

福場 特に津波で大きな被害を受けた東北の沿岸部の復興に関していえば、ようやく一部の地域で高台移転のためのかさ上げ工事が終わったという段階で、生活再建どころか、「5年かけて、やっと一部の地域で更地ができました」というのが、被災地の現状だと思います。

‐復興庁が今年2月にまとめた資料によると、今も17万4千人が避難生活を強いられ、約6万6千戸の仮設住宅があります。復興の足取りはあまりに遅い、という印象を受けます。

福場 復興予算は当初が約19兆円でしたが、さらに膨らみ5年間で約26兆円という巨額の予算が組まれました。そのうち被災地に使われたお金のほとんどが高台移転のためのかさ上げ工事や防潮堤整備などの土木工事に使われています。被災者の生活再建に充(あ)てられたのはごく一部でしかありません。

それ以上に問題だと感じるのは、各省庁によって今もなお復興予算の一部が、被災地の復興と直接関係ないと思われる事業に流用され続けていることです。

‐復興予算の流用は、福場さんの記事で大きな問題になり、「復興基本計画」の中身は見直されたはずでは?

福場 以前に比べるとあからさまな流用は減りましたが、平成27年度の復興予算の明細書を見ると、きちんと見直されたとはいえません。例えば、防衛省の防衛復興政策費(武器車両等の購入に必要な経費ほか)として計上された316億3745万円、内閣府の沖縄教育振興事業費(公立文教施設整備に必要な経費)14億8136万円、そのほか文科省の核融合研究開発推進費や国交省の北海道開発事業費など、首をかしげてしまう事業はいくつもあります。

なぜこのような流用がいまだに行なわれているかというと、当時も問題視された「全国防災対策費」が見直されず、この5年間続けられてきたからです。これは被災地外の公共事業予算のことで、流用問題以降、原則禁止としながら実は「津波対策」や「学校の防災事業」には使ってもいいと〝例外〟を設けたのです。2012年に問題視されたスキームが今も基本的に変わっていません。

また、防衛省の航空機修理費のように額の大きなものは、流用が問題になる前にちゃっかり数年に分けて復興予算から支払う契約を結んでしまっていたのです。流用との指摘を受けていても、「一度契約したものは難しい。違約金がかかる」などの理由で継続になっているものもあります。


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