楽曲リストを眺めてモタモタするのは論外! (イラスト/西アズナブル)

年度が改まるこの時期は、新たな出会いのシーズンでもある。新入社員の配属は最たる例で、歓迎会も数多く開かれることだろう。

その勢いでなだれ込んだ2次会のカラオケボックス。部屋には新人に加えて、普段はあまり酒の場を共にしない先輩や上司もついてきた。そんな中、部屋に入った途端、先輩がこちらにマイクを向けてひと言。

「ハイ、1番手よろしく」

マジっすか!? こんな時、楽曲リストを眺めてモタモタするのは論外。パパッとノリのよい歌を入れて、会のムードをつくりたいところ。

ここでのっけから「知る人ぞ知る曲」で飛ばすと場をシラケさせかねないので、タイトルが出た途端、みんなが思わず「いいねぇ」と口にするような知名度が高くて明るいナンバーを選びたい

春にぜひオススメしたいのが「桜系」ソングだ。比較的歌いやすいのは『桜坂』(福山雅治)。ハモりを得意とする人が同席していれば『桜』(コブクロ)も盛り上がる。『さくら』(森山直太朗)は名曲だが、高音域を必要とするのでハードルがやや高め。『さくら』(ケツメイシ)は、ラップ部分を口ずさめるかが勝敗を分けるので、自信がなければ事前に練習しておきたい。

また、この季節は新しい出会いにからめた「出会い系」ソングも相性抜群。特に『どんなときも。』(槇原敬之[まきはら・のりゆき])、『ありがとう』(いきものがかり)などはうってつけだ。

知名度という点ではジャニーズ系も手堅いが、嵐のシングル曲は人によって認知度の差が激しいので、確実にいくなら『世界に一つだけの花』をはじめとするSMAPの定番曲だ。本家は年明けからいろいろあったが、「ウチは大丈夫だから!」と絆を深めてもOK。

いずれにせよ、トップバッターはノリが肝心。テンションを上げたところで、「さあ、次は新人くんの番だ!」と、バトンタッチすれば周囲の評価もさりげなくアップするはずだ。

注意したいのは、ややおとなしめな雰囲気での“飛ばしすぎ”。無理やり場を盛り上げようと、いきなり『女々しくて(ゴールデンボンバー)のようなアゲアゲの曲を入れると、ドン引きされるリスクも高いので要注意だ。というワケで、まとめてみたので参考にしてほしい。

オススメ“ソング”・ベスト10は!?

【状況】居酒屋での1次会を経て、カラオケボックスに。入社したての新人クンに女性の先輩、50代の上司と多様な顔触れがそろう中、「宴会の1曲目に何を歌うか?」がポイント。

【推奨ジャンル】知名度が高くて明るいナンバーを選びたい。このシーズンは「桜系」ソングがぴったり。また、『どんなときも。』などの「出会い系」や、軽快なノリの「ジャニ系」ソングも好相性。

【曲目リスト】01♪ 『桜坂』 福山雅治(2000年) 02♪ 『さくら』ケツメイシ(2005年) 03♪ 『チェリー』 スピッツ(1996年) 04♪ 『桜』 コブクロ(2005年) 05♪ 『さくら』 森山直太朗(2003年)06♪ 『どんなときも。』 槇原敬之(1991年) 07♪ 『ありがとう』 いきものがかり(2010年) 08♪ 『世界に一つだけの花』 SMAP(2003年) 09♪ 『SHAKE』 SMAP(1996年) 10♪ 『がんばりましょう』 SMAP(1994年)

さらに、発売中の『週刊プレイボーイ』15号では、この他にも“シチュエーション別”に合わせた選曲をご紹介! そちらも参考にお読みください。

(取材・文/キビタキビオ 企画・進行/寺崎 敦)

週刊プレイボーイ15号(3月28日発売)「奇跡の出世後押しソング50~春編~」より