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東京五輪特需の大手ゼネコンが恐れる深刻な“生コン問題”。開催危機のリアルとは…

[2016年04月01日]

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今後、五輪関連工事が重なり、都内で不足することが懸念されているミキサー車。建設現場に生コンを運べなくなり、工期が大幅に遅れる可能性も…

2020年7月に開幕する東京五輪。都内各所で公共工事や駅前の再開発が始動する中、大手ゼネコンは空前の“好決算ラッシュ”に沸いていた。

大成建設、大林組、清水建設、鹿島のスーパーゼネコン4社が今年2月に公表した昨年4~12月の連結決算は全社が純利益で過去最高を更新。さらに、来年度の業績でも過去最高益を更新するとの見通しを各社が発表している。

建設業界にとって“五輪特需”の恩恵は想像以上にバカでかい。建設業界紙の記者がこう話す。

「まず、五輪のメイン会場となる新国立競技場は大成建設が受注し、早くて今夏には着工する予定。大林組などが受注した水泳会場、竹中工務店などが受注したバレーボール会場など、その他の五輪関連施設の建設プロジェクトも間もなく動き出します。

さらに、都心の各エリアで大規模な再開発工事も今年から本格始動。2027年の開業に向け、リニア中央新幹線(品川~名古屋間)の着工はすでに始まっており、発着駅のJR品川駅に乗り入れる地下鉄の新線建設も計画。それだけでなく、品川―田町駅間に建設予定のJR山手線の新駅、その周辺に建つ商業ビル群、東京駅近くに建設予定の日本一高い390メートルの超高層ビル、虎ノ門エリアの地下鉄新駅など今後、都心部で大規模な再開発プロジェクトが続々と始まります」

東京都の舛添要一知事は「今こそ世代を超えて東京を大きく飛躍させる基礎を固める時。これができるのは東京五輪の開催を控えた今をおいて他にない」と鼻高々だ。

だが、セメント・コンクリートの専門紙『コンクリート新聞』の山本雄貴氏はこう釘を刺す。

「今後、多くの建設現場で生コンが足りなくなる可能性があります」

生コンとは、セメントと砂利や石を砕いた砕石に水などを練り混ぜて造られる、主に建築物の基礎工事には欠かせないコンクリートのこと。その生コンが不足する事態は、原料調達から建設現場でのコンクリート打設に至る各段階で発生する恐れがあるのだという。

その背景を遡(さかのぼ)ると深刻な建設不況があった。

「リーマンショックと、公共工事費を大幅に削減した民主党政権(09年9月~12年12月)を経て、生コンの出荷量が大きく落ち込みました。その後、生コンメーカーは工場を続々と閉鎖し、過剰になった設備も手放しました。現場では生コンを扱う多くの熟練職人が離職して…」(山本氏)


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