乙武洋匡氏の参院選出馬は夢と消えたが、穴埋めとして次の候補探しが

乙武洋匡氏の参院選出馬が夢と消えた。不倫スキャンダル報道を受け、東京選挙区からの擁立を検討していた自民党が見送りの決断を下したのだ。

政治評論家の有馬晴海氏が言う。

「参院選で3分の2超の議席を取り、憲法改正をやりたい安倍政権にとって、改選数6の東京都選挙区は最重要選挙区のひとつ。ここで最低2議席、あわよくば3議席を狙いたい。

そこで大量の浮動票獲得が見込める乙武さんの擁立に動いたのですが、あえなく不倫スキャンダルが発覚。これでは出馬しても女性にそっぽを向かれるでしょうし、へたをすれば、他の自民党候補のイメージも悪くなるので、出馬見送りもやむを得ないでしょう。

下村博文総裁特別補佐など自民党東京都連の幹部らも、『なんであんなやつを連れてきたんだ!』とカンカンです」

ただ、永田町では乙武氏が女性問題でトラブることは予想されていたという。全国紙の政治部記者が指摘する。

「3月初旬、乙武さんが深刻な女性スキャンダルを抱えているという噂が野党議員の間に一気に広まったんです」

当時は乙武氏の鞍替えが話題になっていた時期だった。当初、乙武氏は「日本を元気にする会」から出馬すると目されていたのだが、なぜか一転、自民党からの出馬が当然視されるようになったのだ。

噂は不倫スキャンダルだけではない

政治部記者が続ける。

「噂は不倫スキャンダルだけではありません。乙武氏が元気から自民へと鞍替えした理由として、『小政党の元気では不倫スキャンダルを止められない。自民に鞍替えするなら、スキャンダルが明るみに出ないようにしてあげる』という官邸サイドの半ば口説き、半ば脅しに乙武氏が応じたという噂話も一緒にささやかれたんです」

こんな得体の知れない噂話が飛び交うくらいだから、不倫スキャンダル発覚は時間の問題だったというわけだ。

しかし、乙武氏の公認見送りで一件落着とならないところが、選挙を目前にした政界の怖いところ。乙武氏を擁立して無党派層の大量得票を目論んでいた自民は一転、その穴埋めとして次の候補探しに追われているという。

では、一体どんな著名人が候補として挙がっているのか? 発売中の『週刊プレイボーイ』16号では、乙武氏に代わる「タレント候補」の具体名について、永田町の動向に詳しい識者たちの意見とともに掲載。そこには意外なアイドルの名前も…。そちらは本誌にてお読みいただきたい。

(取材・文/本誌ニュース班)

■週刊プレイボーイ16号(4月4日発売)「参院選タレント候補擁立合戦の裏側」より