『週刊プレイボーイ』本誌で「天空のブランコ 田村淳の脳内両極論」を連載中のロンドンブーツ1号2号の田村淳氏

不倫騒動だらけの今年、中でも波紋を呼んだ乙武洋匡氏の“5人満足”問題だが、発覚後に妻が謝罪したことで、さらに“炎上”が大きくなった感がある。

『週刊プレイボーイ』本誌「天空のブランコ 田村淳の脳内両極論」を連載中のロンドンブーツ1号2号田村淳氏は、この「夫の不倫は妻にも責任の一端があるのか」について、是非それぞれの見方で論考。

時事問題について、あえて「責任はある」「責任はない」の両極端な立場で思考実験をする同連載から、今回は自身も既婚者である立場から考えた、「妻に責任はない」の立場での“極論”を紹介しよう。

***どう考えても奥さんに責任はないっしょ。

だって、旦那が外で勝手にほかの女とヤッちゃうんだよ。そんなもん管理のしようがない。ほかの女性のおっぱいに触ったら電流が走るような首輪をつけているわけじゃないしさ。それなのに「自分にも責任の一端がある」と謝罪するのは、ちょっとなあ、いい子ちゃんぶっているだけだと思う。

だいたいさ、不倫するヤツはどんなに奥さんが怖くてもしちゃうんだって。たとえ奥さんの監視の目が厳しくても、そこをスルッと抜け出してやっちゃうんだから、奥さんも責任の取りようがないわ。

冷静に考えてみてよ。既婚者がたまたま女性と出会い、携帯のアドレスを交換する。一緒に食事したりして相手への好感度が上がる。それでもって、お酒を飲みに行き、相手も自分に好感を抱いていることを知ったりする。その後、それじゃ部屋まで送っていきましょうとなり、相手からお茶でもいかがとなって、いつしか相手の肩を抱き寄せている。

この瞬間はもう、男に理性なんてもんは存在しません。完全に野獣化しています。この野獣化状態に対し、妻は責任を負えるもんじゃないんです。

いや、百歩譲って奥さんに落ち度があったとしましょう。子供にはおっぱいをあげるくせに、自分にはちっとも触らせてくれないだとか。そういう悲しい状況に遭っていたとしても、それを免罪符にしてほかの女性とヤッてしまうのは許されないし、奥さんにはこれっぽっちも責任は生じないのだ。

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発売中の『週刊プレイボーイ16号』では、一方でこれと正反対に「妻に責任はある」という立場で考えた極論、さらに両論を考えることで見えてきた「彼自身の不倫観」まで自身の言葉で語っている。そこから導いた結論とは? 全文は本誌にてお読みいただきたい。

(撮影/本田雄士)