目標は「大学を卒業する時までには日本のトップ選手になる」と語る坂口佳穗

昨年から本格的に国内大会に参戦し、2015年6月に開催されたJVAビーチバレーボールシリーズA志摩大会で国内メジャー大会デビューした坂口佳穗ちゃん。

そのルックスと健康的な笑顔に「ビーチバレーボール界に新たなヒロイン登場!」と、すぐに多くのメディアが飛びついた。しかし、そうした報道は想像以上のプレッシャーを彼女に与えていたようで…。

発売中の『週刊プレイボーイ』17号では表紙&巻頭グラビアに登場! そこで、ロサンゼルス合宿中の彼女に今シーズンの目標や合宿生活について聞いてみた!

■ビーチバレーの“聖地”「マンハッタンビーチ」

―アメリカ・ロサンゼルスでの合宿にまでお邪魔してしまってすみません。お時間取ってくださって感謝しております!

坂口 いえいえ、こちらこそ遠路はるばる来てくださってありがとうございます。それに、今日はオフでしたから。

―ロサンゼルスに来てからは、どのようなペースで練習を?(2月の沖縄合宿は、4練1休のサイクルだった)

坂口 えーっと、(ロサンゼルスには3月6日に入って)今週で3週目ですけど…オフは3日目?かな? この先はもうないと言われています…。

―さすがにハード! ここまでの手応えはいかがですか?

坂口 どうですかねぇ…。あ、でも一昨日の大会で初めて優勝しました! CBVA(カリフォルニア・ビーチ・バレーボール・アソシエーション)のAAクラスの大会だったんですけど。12組の中で初めて一番になりました。

―おめでとうございます! 先日の沖縄合宿時に語ってくださった「優勝」という今シーズンの目標をいきなり達成できた、と。

坂口 いやー、やっぱりJBV(ジャパンビーチバレーボール)ツアーで優勝しないと、目標を達成したことにはならないです。試合中もペアを組んだ(鈴木)悠佳子(ゆかこ)さんに助けられっぱなしでしたし…。でも、やっぱり勝てたという結果は嬉しかったです。

渡米前よりも太った気がします…

―今回、ロサンゼルスで合宿を組んだのはなぜですか?

坂口 私も初めて来たんですけど、このロサンゼルスのマンハッタンビーチは、ビーチバレーの聖地なんですよ。1960年に第1回マンハッタンビーチ・オープンという大会が開催された場所なんです。ビーチの中央から海に向かって突き出た桟橋には、歴代の優勝者たちの名前が彫られたプレートが点々と埋め込まれています。

練習環境もいいし、オフシーズンでも世界中からプレーヤーが集まってくるので、対戦相手を探したり大会に出たりするのにも都合がいいんです。そういえば、一昨日の大会にも北京オリンピック金メダリストのトッド・ロジャースさんが観戦に来ていて、決勝で戦ったのはその娘さんでした(笑)。

―金メダリストの愛娘(まなむすめ)に勝ったというのは幸先いいですね…。ロサンゼルスは初めてとのことですが、いかがですか? さすがに1ヵ月いると飽きてくるのでは…?

坂口 全然! もともとアメリカの西海岸の雰囲気って憧れがあって。アメリカのドラマとか映画とか好きだったんですよ。『ビバリーヒルズ青春白書』とか。

―食事はどうしているんですか?

坂口 基本的には、選手たちみんなで自炊していますよ。泊まっているところが長期滞在者用のコンドミニアムタイプなので、なんでもそろってるんです。こちらにいる知り合いの家から炊飯器借りたりして、毎朝白いご飯炊いて食べてます。オムレツ焼いたり、パスタゆでたり…この前はカツ丼を作りました。

ただ、こっちでご飯食べるとどうしてもカロリー過多になりやすいので、渡米前よりも太った気がします…。

―言葉はどうですか?

坂口 ほぼビーチとホテルの往復なので、そんなに困ることはないですけど…。オフでアウトレットに買い物に行った時は、とりあえず喋ってみて、あとは身ぶり手ぶりで。

あ、ただ、試合の時に審判とうまくコミュニケーションが取れないのは少し困りましたね。対戦相手も外国の方ばっかりですし、微妙な判定の時になかなかこちらの意思を伝えられなかったです。

期待に応えられない自分がイヤ

■大学卒業までに国内トップ選手に

―今シーズンの目標は「優勝すること」。それはデビューシーズンとなった昨年、何かしらの手応えをつかめたということですか?

坂口 昨年は悔しさしか残らなかったので、何かをつかめたとかはないですが…いろいろな方にサポートしていただいていますし、注目もしていただいているので、もう頑張って結果を出すしかないな、という思いですね。

それに、ビーチバレーを始めた時の目標…「大学を卒業する時までには日本のトップ選手になる」というのを達成するためには、そろそろ優勝できるようにならないといけないので。

―今シーズンは昨年以上の注目を集めることになると思います。

坂口 注目されるのはありがたいですけど、それ以上に怖かった。期待に応えられない自分がイヤでした。それは今も変わらないです。けど、変えたい。変えられるように、目に見える結果を出して、自信にしていきたいです。

◆坂口佳穗が表紙&巻頭グラビアに登場! 『週刊プレイボーイ』17号(4月11日発売)でご覧いただけます!

(撮影/熊谷 貫)