今年で8回目となるAKB48選抜総選挙(6月18日開票)

今年もAKB48グループ総選挙の季節がやってきた!

まだあと2ヵ月…と思っていても、ファンにとっては期待と予想に早くも花が咲く。すでに立候補受け付けは締め切られ、それぞれの候補が意気込みを語っているが…今年は誰が選抜入りするかより、「このイベント自体をどう盛り上げるのか?」という課題も浮上してきた。

というのも、NMB48渡辺美優紀、SKE48柴田阿弥に加え、SKE48の松村香織といった前回選抜入りの有力候補が辞退しているからだ。さらに高橋みなみ、宮澤佐江といった卒業組も加え、選抜は5枠も空くことになった。

アイドル誌『BUBKA』編集長の森田秀一氏が言う。

「昔は、不動のセンター前田敦子をどう倒すかっていうわかりやすいテーマがありましたけど、最近は、センターも選抜もコロコロ変わるから楽しみ方が複雑化しちゃいましたよね」

これを「新たに誰が入るのか?」という楽しみに変えていけるかが、総選挙の成功を左右するといっても過言ではないというわけだ。

では、肝心の1位は誰の手に? 有識者たちに予測してもらった。

『AKB48 総選挙公式ガイドブック』など、48グループの多くの書籍を執筆するアイドルライターの犬飼華氏は「松井珠理奈」と断言する。

「今年のAKB48単独リクアワでは、珠理奈のソロ曲が1位を取ったし、ファンが本気なんじゃないかと。AKB48との兼任を解除して名古屋に戻ってきたし、今年はチャンス」

前出の森田氏は「普通にいったら指原(莉乃)が1位」と語るも、「唯一、勝てるとしたら名古屋票」と犬飼氏の予測に理解を示す。

「珠理奈は、ガイシのコンサートの最後に『今、SKE48はピンチです。皆さん、私たちを支えてください』って初めて弱みを見せた。あの瞬間に名古屋ファンは心をつかまれたと思います」(森田氏)

「去年19万票」の指原に勝てるかは疑問?

さらに、SKE48の有力候補が辞退したことで、その「名古屋票」が珠理奈に集まる可能性があるのだ。

「名古屋票は今、宙に浮いてるんですよ。名古屋ファンは『選抜に何人送り込むか』よりも『1位を取るしかない』っていう意気込みだと思います。辞退したメンバーが『珠理奈の1位が見たい』って言えば、追い風が吹きますよ」(森田氏)

しかし、それでも珠理奈が「去年19万票」の指原に勝てるかは疑問だと、本誌48グループグラビア構成担当の篠本634(むさし)氏が言う。アイドル発掘・応援サイト『スクランブルエッグ』編集長の岡田隆志氏も同意見だ。

「僕も指原の1位は堅いと思う。総選挙史上初の2連覇がかかってるからね」

光文社エンタテインメント編集長の青木宏行氏もこれに頷(うなず)き、「みるきー(渡辺美優紀)票が流れる可能性も考えて、さや姉って言いたいけど…勝つのは指原だと思います」

果たして、栄冠は誰の手に輝くのか? 『週刊プレイボーイ16号』では、この有識者たちの座談会形式で徹底レビュー。選抜だけでなく、65位~80位までのアップカミングガールズまで、すべてをガチ予想しているので、自分の推しメンが何位予想なのか、ぜひ確かめてみてほしい。

(取材・文/榛村季溶子 青木悠[short cut] 林将勝 写真/AKS)