AbemaTVは「縦動画にしてもっとスマホ特化してもよかった」と堀江氏は語るが…

またもやツイッターが炎上した“ホリエモン”こと堀江貴文氏。きっかけは自身が出演予定だったインターネットの麻雀番組が、熊本の震災の影響で自主的な延期を決めたことに苦言を呈したことだ。

『週刊プレイボーイ』本誌で対談コラム「帰ってきた!なんかヘンだよね」を連載中の堀江氏と元「2ちゃんねる」管理人のひろゆき氏は、早速この話題に言及。騒動の真意について語った。

堀江氏が出演予定だったのは、サイバーエージェントとテレビ朝日が4月11日に開局した『AbemaTV(アベマTV)』の『坊主麻雀~優勝賞金は500万円! 負けたらその場で坊主!』という番組だ。

延期を決定したサイバーエージェントの藤田晋社長によれば、炎上が怖かったのではなく、「余震が続く状況であったこと」「家族や知り合いが熊本にいる人たちへの配慮」「番組を放送することで麻雀や出演者に悪い印象を与えること」を懸念して、総合的に判断したのだという。

しかし堀江氏はこの判断について、次のように指摘する。

「見てる人は、そんなの気にすんの? この麻雀は500万円の優勝賞金が用意されてたんだけど、例えばそれを『全額被災地に寄付する』とか、やりようはあったはず。つまるところ、番組の延期は『周りに潰されない』ためでしょ。潰されないために何もしない。そうすれば批判もされないんだから」

一方、ひろゆき氏は納得できるところもあるという。

「日本って、堀江さんみたいにガシガシ挑戦する人ではなくて、挑戦しないで既存勢力と仲良くできるタイプが生き残る社会ですからね。だから、ある意味でこの対応は間違いではなかったのかも。

サイバーエージェントの肩を持つつもりは一切ないんですけど、最近ってどんなことでも噛みつかれるヘンな世の中なので、事なかれ主義のほうが断然楽なんですよね。まあ、みんな『楽したい』ってのが本音じゃないすか」

AbemaTVで残念だった仕様

ところで、堀江氏と藤田氏は長年の友人でもある。この騒動がきっかけで、関係にヒビが入ったりしないのだろうか?

「藤田君とは友達だし、今回の件がきっかけで仲が悪くなったとかは別にないよ。ただ、チキンであることはあらためて認識したけどね(笑)」

また、ひろゆき氏いわく、ネットでは「サイバーは地上波のTVとは違うってことを期待していたのに、結局やってることがTVと一緒で残念」という反応も見られたという。特に堀江氏はAbemaTVに期待をしていたから、余計にそう感じたのかもしれない。

堀江氏はAbemaTVについて、もうひとつ残念なことがあるという。それは番組を“横動画”で表示される仕様にしたこと。スマホ時代の動画は“縦”が主流になると考える堀江氏にとって、AbemaTVは「縦動画にしてもっとスマホ特化してもよかった」と感じるそうだ。

では、なぜAbemaTVは縦動画にしなかったのか? そして、ふたりが考えるスマホ時代の動画コンテンツのあり方とは? この全文は発売中の『週刊プレイボーイ』19・20号をご覧いただきたい。

●このコラムの全文は発売中の『週刊プレイボーイ』19・20合併号(4月25日発売)に掲載。是非そちらもお読みください!

(イラスト/西アズナブル)