かつて漫画家を目指していたハリウッドザコシショウ

ピン芸人日本一を決める「R1ぐらんぷり2016」で優勝し、時の人となったお笑い芸人・ハリウッドザコシショウ

R-1は人を笑うかネタを笑うか。今年は人やったね。ザコシショウおめでとう」とダウンタウンの松本人志にツイートされ、有吉弘行には自身のラジオで「あの人で笑わなかったことがないですね」と賞賛されるほどだった。

吉本時代の同期にはケンドー・コバヤシ、陣内智則、中川家、たむらけんじなどそうそうたるメンバーがおり、芸歴24年目にようやく花開くこととなった。

そんなハリウッドザコシショウが、現在の事務所に入る前の30歳ぐらいの頃、コンビを解散したことをきっかけに芸人を諦め、漫画家を目指し、大手出版社に4コマギャグ漫画を持ち込んでいた時代がある。16本あるうち「半分はいい」と評価してくれる編集部もあったそうだが、「断る理由が言いにくかったから、そう言ったんだと思いますよ」と本人は謙遜(けんそん)する。

その画風は、現在のワイルドな芸風から漫☆画太郎作品のような超個性的なものをのイメージしてしまうが、なんと定番ソフトのイラストレーターやフォトショップによるCGを使ったもので、予想外にカワイらしい。漫画界の巨匠・藤子不二雄先生やギャグアニメの「OH! スーパーミルクチャン」に影響を受け、そういった絵柄になったという。

そのグラフィックセンスは今でも単独ライブのチラシなどで見ることができ、「チラシとか、そういうことをやるの好きなんですよ」と笑顔で語る。

また漫画のネタはピン芸人になる前に組んでいた「G★MENS(ジーメンス)」というコンビ時代のものを転用し、その不条理な内容は現在のザコシショウの芸風と変わらない。

子供の頃は、う●こやち●こで笑っていたけど、思春期を迎える高校生くらいになると、そういうのを言わなくなるじゃないですか…でも大人になってから童心に返って言い出すとバカさ加減が増すから破壊力がある。カッコつける芸風もありますけど、こうやってバカになる芸風もあるんで、僕はそっち方面だったんですよね」と、そのお笑いの奥底にあるコアな部分も教えてくれた。

というわけで、週プレNEWSでは、ハリウッドザコシショウが持ち込みしたという16本のうちから厳選した4作品を初公開しているので本サイトにてお楽しみいただきたい!

厳選した4作品を次ページで初公開!

 

 

 

(取材・文/週プレNEWS 撮影/松井秀樹)