注目女優・吉岡里帆が発売中の『週刊プレイボーイ』21号では表紙&巻頭グラビアに登場!

『あさが来た』に続き、『ゆとりですがなにか』に出演中の注目女優・吉岡里帆が発売中の『週刊プレイボーイ』21号で表紙&巻頭グラビアに登場!

今年2月から4月までNHKの連続テレビ小説『あさが来た』で主人公・あさの弟子、田村宜(のぶ)役を演じ、女優としての実力を世間に知らしめた彼女だが、現在は宮藤官九郎脚本による話題のドラマ『ゆとりですがなにか』(日本テレビ系)にレギュラー出演中だ。

前編記事(「注目の吉岡里帆がグラビアでも清新!『朝ドラに出ていたって誰も信じてくれなくて…』」)に続き、出演中のドラマやラジオ、恋愛感について語ってもらった!

■『あまちゃん』の悔しさ。宮藤作品出演が嬉しい

―そして現在は、宮藤官九郎さんが脚本を手がける『ゆとりですがなにか』に出演中です。こちらはゆとり世代の若者たちを描いたコメディですね。

吉岡 社会派の要素もあるんですけど、かなり面白おかしい作品で。私、宮藤さんが脚本を書かれた『あまちゃん』のオーディションも受けていたんです。だから今回、宮藤さんの作品に出演させていただけるのが本当に嬉しくて。もう毎週、届く台本が待ち遠しいですよ。

―スタッフから演技について何か助言はありましたか?

吉岡 演出の水田伸生(のぶお)さんからは「まじめに演じろ」と。コメディだからって、変に気負わなくていい、宮藤さんの脚本を信じていれば絶対に面白くなるからって。だから、脚本を大事にして、まじめに演じられたらと思ってやっています。

―なるほど。その吉岡さんは今回、教育実習をする女子大生役。しかも典型的なゆとり世代のコなんですよね。

吉岡 そうなんです。挫折を経験したことがないし、怒られることにも慣れてないから、厳しいことを言われるとすぐに泣いたり、不機嫌になったりしちゃう。それでいて何事においてもなんとなくで済ませちゃうというか。結構、面倒くさいコなんですよね。

―なんだか身近にいそうです(笑)。でも吉岡さん自身も同世代でしょ? 共感する部分はあるんじゃないですか?

吉岡 私は父が結構、厳しかったんですよ。だから同世代の中ではハングリー精神も強めだと思うけど、どうかなぁ。近いところはあったかもしれないです。

―意外と打たれ弱いとか?

吉岡 特に昨年はそうでしたね。東京でひとり暮らしを始めたばかりだったのもあるけど、ちょっとキツいことを言われると、すぐ暗くなって落ち込んじゃうし。でもこの数ヵ月間で変わった気がします。

この数ヵ月で鋼の心を手に入れました

―連ドラに出て、いろんな人に厳しく揉(も)まれたりしたから?

吉岡 あとマネジャーさんからも、「体の根っこから明るいエネルギーが出てないと他人を楽しませたり、あの女優さん見たいなって思ってもらえたりできないよ」って言われて。そうだよなって、意識的に気持ちを切り替えるようになりました。

―ってことは、いわゆる「豆腐メンタル」とは違うと。

吉岡 もう今は違います。鋼(はがね)の心を手に入れました(笑)。

―確かにグラビアを見ても、以前と顔つきが変わって自信にあふれている気がしますね。ちなみに今回のドラマ、松坂桃李(とおり)さんとのラブシーンもあるんでしょ? ファンとしては気がかりです。

吉岡 あははは。ラブシーンといっても、普通の恋愛ドラマとは違いますけどね。松坂さんが演じるのはゆとり世代のイメージそのままで、自分からは行かない草食系タイプの男のコ。私は恋愛に対して自由気ままな肉食系。そんなふたりですから、今からどうなるか自分でも楽しみです(笑)。

―そんな吉岡さん自身も恋愛はやっぱり肉食系ですか?

吉岡 私ですか!? ……うーん、肉食ではないですね。自分の中では、恋愛って簡単に成立するものとは思っていないですからね。

―すぐに夢中にならないと。

吉岡 そうですね。でも心の奥底ですごく共感できた時は、その人を思いきり追いかけます。もっと知りたいって思うので。

―自分から告白します?

吉岡 それは無理です! だって「好き」って言ったことで関係を崩しちゃうかもしれないじゃないですか。それに恋愛関係にならなくても一緒にいられれば満足しちゃうタイプなんですよね。

―では、がっつり恋愛するより、パートナーみたいな緩い関係でいて気づいたら付き合ってたというのが理想?

吉岡 はい。でもそんな相手もなかなかいないし。誰かを好きになるのって難しいです。

原点を見失ったら、自分がなくなりそう

―ちなみに最近、ラジオ番組を始めて、それが好評だとか。

吉岡 DJ TAROさんとレギュラー番組を始めました(J-WAVE『UR LIFESTYLE COLLEGE』毎週日曜18時~)。毎週、ゲストの方をお呼びしてるんですけど、お話しするのが楽しくて!

―ゲストにはブックディレクターの幅允孝(はば・よしたか)さんとか、ジャズボーカリストの小林桂(けい)さんとか、カルチャー分野の最先端の方々が出てるんですよね。

吉岡 それぞれの分野でご活躍されている方ばかりで。私たちが普段ドラマや映画で演じる人たちって、決して役者ではないじゃないですか。だから役者以外の方のお話ってすごく興味深いんですよね。

―確かに視野が広がりそう。でも今の調子ならいずれは吉岡さんひとりの番組も始まりそうですね。もしそうなったら1回目のゲストは誰を呼びますか?

吉岡 う~ん。会いたい方はたくさんいるので難しいけど、最初は三戸(みと)なつめちゃんですね。

―三戸さんって『Zipper』などのモデルで、シンガーもやってる方ですよね。

吉岡 なつめちゃんとは以前、関西のローカル誌で一緒にモデルをやっていたことがあって。その頃、東京に行けたらいいねとかこんなことをしたいねとか夢を語り合っていたんですよ。今、ようやくお互い自分の道を進めるようになったから、何かの企画で一緒にやれたらなって思っています。

―その頃が吉岡さんにとっての原点ということですか?

吉岡 そうですね。そこを見失ったら、自分がなくなりそうなので。

―では最後に今後の目標を教えてください。

吉岡 東京でまだ舞台をやっていないので、ぜひ挑戦したいです。あとは少しでも多くの役をしっかり演じられるよう、自分の中身を広げられるように努力していきたいです!

◆吉岡里帆が表紙&巻頭グラビアに登場する『週刊プレイボーイ』21号(5月9日発売)もご覧ください!

(取材・文/大野智己 撮影/熊谷 貫)