週プレNEWS TOP 連載コラム "本"人襲撃 日本の「嫌韓」はなぜ? 自転車で1500キロを一周して見えた“朝鮮半島のリアル”

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日本の「嫌韓」はなぜ? 自転車で1500キロを一周して見えた“朝鮮半島のリアル”

[2016年05月31日]

「ある村人が生で見た初めての日本人が自分かもしれないと思うと、『俺は日本を代表しているんだ』と意識せざるをえないんです」と語る前川氏

4月1日に発売された『韓国「反日街道」をゆく 自転車紀行1500キロ』。いかにも挑発的でストレートなタイトルを見て、思わず不穏な中身を想像した人もいるだろう。

しかし、その予想は間違っている。本書は決して「嫌韓本」なんかではない。これは韓国を自転車で走り抜けた旅行記であり、新種のガイド本だ。エイプリルフールに発売したからといって、怪しげな捏造(ねつぞう)も、大げさな誇張も含まれてはいない。

著者は本誌でもライターとして活躍中の前川仁之(さねゆき)氏。東大理科Ⅰ類を中退後、スペインを自転車で横断した経験を持つノンフィクション作家だ。名刺に書かれた「事実上の“文筆家”兼“音楽家”兼“旅行家”」という肩書を見ればわかるとおり、実に粋(いき)な男である。

日本との間に歴史的問題が山積みされている韓国を、自転車と身ひとつで旅した彼は一体、何を感じたのか? まずはどのような経緯で、韓国一周の旅に出たのかを語ってもらおう。

前川 本の中にも書いてあるのですが、ここ数年、日本国内には韓国を嫌う風潮があると思っていました。それに疑問を感じ、ならばこの目で実際に確かめてみようと思ったのが出発点です。

―なぜ自転車なのでしょう?

前川 子供の頃、自転車が乗れるようになった時って一気に行動範囲が広まったと思うんですけど、私はその感覚をいまだに味わっているのかもしれません。自転車は自分にとって認識の道具。走行中に沿道の事物を程よい距離間で観察することができ、なおかつ音が静かだからいろんなものが聞こえる。自分の考えに集中できるんです。

―現地で出会った人々の印象はどうでしたか?

前川 行って肌で感じたのは、みんな、いい意味でお節介だなということ。隣町までついてきて案内してくれたり、やたら奢(おご)ろうとしてくれたり。自分は韓国語をまともに勉強したことがなく、あまりできない。だからこそ、一生懸命だったってのが伝わったのかもしれません。

―前川さんは旅の際は事前に、現地の言葉を独学で覚えるそうですね。

前川 できるだけそうしたいと思っています。旅先の言語を学ぶ気が少しでもあれば、現地の人々は文字どおり「みな我が師」になる。会話の内容だけじゃなく、会話ができたこと自体が喜びになるし、簡単にはわからないから、わかろうと一生懸命になるでしょう。自転車で旅をするのにも通じることですが、自分に負荷をかけ、自分を小さくすると、対象は大きくなり、魅力も増す、というわけです。


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