圧倒的な強さを見せるソフトバンク! このままいくとシーズン100勝を超えるペース!?

「アタマ痛いなあ。このまま交流戦に入っちゃったら、ソフトバンクがどこまで突っ走るか…」

パ・リーグ某球団の関係者が、苦笑いで嘆く。

交流戦の“パ高セ低”の傾向はもはや常識。2005年に開始されてから昨年まで、優勝したセ・リーグのチームは巨人の2度だけだ。中でも、圧倒的な強さを見せているのがソフトバンクで、昨年までの11回のうち、実に5回も優勝している

「交流戦ではいくら勝っても、ソフトバンクが勝ち続ける限りゲーム差は縮まらない。イヤになるよ(苦笑)」(前出・パ某球団関係者)

昨年は90勝49敗4分けというすさまじい独走でリーグを制し、日本一に輝いたソフトバンクだが、今年も相変わらず強い。開幕直後の2週間は3勝6敗2分けとつまずき、「今年はもしや…」と思わせたが、すぐに調子を取り戻し、その後に限ればここまで28勝7敗2分け(データは5月30日現在、以下すべて同様)。その間、勝率はなんと8割で、このままいくとシーズン100勝を超えるペース!

ソフトバンクの強さを、スポーツ紙デスクはこう語る。

「投打ともに層の厚さは12球団随一。特に投手陣は完璧で、一軍で先発できるメンツが武田、和田、バンデンハーク、千賀(せんが)らを筆頭にざっと10人。2チーム分そろっているんです(笑)。リリーフ陣も抜群の陣容で、はっきり言ってセの打線が打ち崩せる可能性はかなり低い」

パ・リーグ某球団のスコアラーも同じ意見だ。

「ソフトバンク投手陣は、個々の“キャラ”が確立している。バンデンハークは威力のあるストレートと制球力、和田はタイミングを外す技術、武田は切れ味抜群のカーブ、とかね。あの投手陣を打ち崩せるセのチームはちょっと思い浮かばないから、必然的に僅少差の投手戦をなんとかモノにするしかない。

強(し)いて攻略の条件を挙げるなら、単打ばかりの〝ピストル打線〟ではダメ。いわゆる“交通事故”を期待して、ヤクルトのバレンティンや中日のビシエド、広島のエルドレッドなど、ホームランを打てる外国人打者が元気なチームはいいかもしれない

まともに打ち崩すより、一発に期待するしかないほどの強力投手陣なのだ。

ではつけいる隙はあるのか…打線のほうは「まだなんとかなるレベル」(前出スコアラー)という攻略ポイントは?

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