都知事の椅子に初の女性首長が座るのか?

バッシングが強まる一方だった舛添要一都知事がついに辞任ーー。

そこで気になるのがポスト舛添の候補。どんなビッグネームが浮上しているのか? 都庁関係者が言う。

「意外にも自民が今、擁立を検討しているのは、局長級の都職員なんです。話題性、タレント性のあるビッグネームが見つからないため、苦肉の策として都政に精通した候補を擁立し、堅実性をアピールしようと考えているようです」

橋下徹(元大阪市長)、東国原英夫(元宮崎県知事)など首長経験者は早々と出馬を否定。また有力候補として「嵐」桜井翔さんの父親として知られ、17日付で退官する桜井俊総務事務次官の名前も浮上したが、本人は今のところ固辞。クリーンな実務型のイメージを求める流れも、人選はギリギリまで難色しそうだ。

それでは野党は?

「さっぱりメドがついていないようです。どこも参院選にかかりきりで、都知事選どころではない。民進党の幹部ですら『候補者が見当たらない』と嘆いていたほどです」(政治評論家・浅川博忠氏)

となると、都知事選は案外、ビッグネーム不在の地味な選挙になるのだろうか。だが、都庁担当記者が首を横に振る。

「もし、自民が都庁の局長クラスを擁立した場合、民進党がこの候補になら勝てると、ビッグネームの担ぎ出しに奔走する。それは6年前の参院東京選挙区で170万票を得た蓮舫代表代行です。都知事選の当選ラインは200万票台。蓮舫氏なら十分に獲得可能な票数です」

だが、それで収まらないのが選挙。前出の浅川氏が言う。

「そうなれば自民も候補を差し替え、蓮舫クラスのビッグネームを擁立してくるでしょう。東京10区が地盤の小池百合子元環境相あたりが出馬要請されることになると思います。女性首相候補と注目された小池議員ですが、ここ数年はあまり出番がない。自民が全力で支えると言えば、出馬に応じるのでは」

小池議員も最近は影響力の低下を指摘され、対抗馬として弱いのでは?という声もあるようだが…。果たして、初の女性都知事の座をかけた蓮舫vs小池百合子のバトルはあるのか?

(取材・文/本誌ニュース班)