笑顔を見せ声援に応える指原莉乃。今や最強女王ではあるが、初回の選挙は27位。そこからコツコツと順位を上げていった苦労人でもある

6月18日(土)、NGT48のホームグラウンド新潟で行なわれた「第8回AKB48選抜総選挙」で前人未到の24万票で2連覇! 

前田敦子、大島優子もなしえなかった連覇を達成した、さっしーこと指原莉乃さんを直撃した!

―2連覇達成、おめでとうございます! 今の率直な気持ちを教えてください。

「今までは、1日たってから実感することが多かったんですけど、今年は1位になった瞬間から実感が湧いて、今もずっと喜びが爆発してます。毎年、お祝いメールが6通くらいしか来ないんですけど、今回は40通も届いて嬉しかったです!」

―前田敦子さんからもメールが届いたとか?

「そうなんですよ! ボイスメールで『花束持っていけなくてごめんね』って。(大島)優子ちゃんは、毎年、割とメールをくれるんですけど、あっちゃんとは、ここ半年くらいで仲良くなったので、今年初めてメールをもらいました」

―そんな前田さん、大島さんも達成できなかった史上初の連覇はどうですか?

「でも、あっちゃん、優子ちゃんを超えたとは全然思っていなくて。総選挙をつくり上げたのはこのふたりだから、私はそれに乗っかって連覇できたと思ってます」

―ただ、票数は前人未到の24万票超えですよ!

「…引きました、普通に(笑)。やっぱり指原のファンの方ってすごいなって」

―結果は圧勝でしたが、振り返ると、今回は速報2位からのスタートでした。

「速報結果を見た瞬間、悔しいって思っちゃったのがすごくイヤでした。1日で4万票も入って、すでに2位なのに贅沢(ぜいたく)だなって」

―でも、この2位が追い風になったような…?

「そうですね。正直、最初はファンの方の熱が伝わらなくて不安だなって思ったんですけど、途中からは例年以上に熱を感じました」

一番言っちゃいけないヤツを言っちゃった

―スピーチでの「スキャンダル成金」というキャッチーな言葉もさすがでした。

「あれは…『スキャンダルでのし上がった、だと言い方悪いな』とか、いろいろ考えてたら、一番言っちゃいけないヤツを言っちゃったパターンですね(笑)」

―そうなんですか!(笑) 「私を1位と認めてください」というのは?

「それは考えていました。私の1位って『当然』って言ってもらうことが多いんですけど、ファンの人たちも余裕ぶっこいてこの順位にしてくれてるわけじゃないから。ファンのみんなの頑張りを認めてほしいってずっと思ってたんです」

―指原さんはもちろんですが、今年はHKT48メンバーも大躍進でしたね。

「なこみく(矢吹奈子、田中美久)はよかったですね。あのふたりは体は小さいけど、背負わせているものが大きいので。この順位で報われたかどうかは本人たちにしかわからないけど、入ったことに安心してるんじゃないかな。はるっぴ(兒玉遥)と(宮脇)咲良は、欲を言えばもっと上にいってほしかった! それくらい頑張ってると思うから」

―来年、まだまだ期待できそうですね。ちなみに…指原さんは来年の総選挙も出馬しますか?

「メンバーでいる以上は出続けたいです。もちろん楽しいもんじゃないけど、怖いとかイヤだっていう自分の感情だけで出ないのは、ズルいなって思っています」

―狙うは3連覇?

「むちゃだけど、連覇をつなげていければいいな」

『週刊プレイボーイ28号』(6月27日発売)の特集「AKB48のピンチを救うのはこの3人だ!」では、総選挙予想に参加した関係者たちが今後のAKB48を徹底分析! そちらも是非お読みください。

●指原莉乃(さしはら・りの)1992年11月21日生まれ、大分県出身。HKT48チームH所属。現在はHKT48劇場支配人も務める

(取材・文/榛村季溶子 写真/時事通信社)