フリーメイソン親睦パーティについて語る、高須クリニック院長・高須克弥氏(左)とマンガ家・西原理恵子氏

CMではドバイの上空をヘリで縦横無尽に飛び回る一方、4月の熊本地震ではヘリをチャーターして救援物資を輸送ーー。

本業以外でもマルチに注目を集める高須クリニックの高須克弥院長だが、今年、あの「フリーメイソン」のお偉方に就任したとのこと。もしかして美容界だけじゃなく、世界も牛耳っちゃうの…? 

そこで、高須氏とフリーメイソンのパーティによく同席するという20歳年下の恋人、マンガ家の西原理恵子氏を直撃。今、都市伝説の真偽が明らかになる!

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―フリーメイソンといえば、世界を陰で操る謎の組織なんですよね…?

高須 全然そんなことないよ。こんなに世界で有名なのに日本だと秘密結社扱いされてるのが不思議だよね。確かに戦時中は非合法組織だったけど、今はホームページだってあるし、財団として税金も払ってるよ。

―そうなんですか!? 組織のことを話したらいけないわけではないんですね?

高須 秘密にしなくちゃいけないこともあるけど、僕は今年、京都御門ロッジ(支部)のウォーシップフルマスターに選挙で選ばれて直系組長みたいなポジションになったから、なんでもしゃべれるよ。この上はグランドマスター(日本グランドロッジの長)しかないからね。

―どんどん偉くなっていく高須院長を見て、西原先生はどう思ってるんですか?

西原 別になんか割引になるわけじゃないからどうでもいい(笑)。

―西原先生はメイソンのパーティに高須先生と一緒によく行くんですよね?

高須 親睦パーティはいつも来てるから偉いさんとみんな友達だよね。今のグランドマスターも、前任も前々任も。

西原 そうだけど、みんな流暢(りゅうちょう)な英語で話してていづらいんですよ。

フリーメイソンの法律ってすごく厳しいの

高須 日本のフリーメイソンの構成員って公称約3千人なんだけど、日本人は200人くらいで年寄りばっかり。あとは外国人、特に米軍関係者が多いからほとんどのロッジは英語が公用語なの。しかも古代語ね。だからストレスが多いんだよね。京都御門は日本語でも大丈夫だけど。

西原 あと、パーティの料理は死ぬほど安っぽくてまずいからな~。紙皿でタコスとか出てくるんだもん(笑)。

高須 僕は味音痴だからよくわかんない。ちなみに本当に大事な儀式は、女性は参加できないけどね。

―儀式とは?

高須 神社に参拝するのと一緒だよ。遷宮とか、真夜中に真っ暗な所で神様を呼び出すような神事がいっぱいあるの。何百年に一回の熊野大社の秘密の神事、伊勢神宮よりももっと歴史の古い遷宮の儀式にこの人を連れていったとき、入っちゃいけない所まで入っていって梁(はり)に刺してあったつまようじを何本か盗んでったんだよ。

西原 記念にね(笑)。

―とんだトラブルメーカーじゃないですか(笑)

高須 そう。フリーメイソンのことマンガのネタにしちゃったら当時のグランドマスターがめちゃくちゃ怒って、裁判にかけられそうになったからね。フリーメイソンの法律ってすごく厳しいの。

―え、ではここでベラベラしゃべっちゃマズイのでは?

高須 でも、もう僕が裁判をする立場だから大丈夫! ワハハ!!(笑)

◆この続きは『週刊プレイボーイ』28号「西原理恵子×高須克弥 フリーメイソンのすべてをお話しします!」にてお読みいただけます!

西原理恵子さいばらりえこ1964年生まれ。温かなタッチと風刺的要素もちりばめた作風が、幅広い層に支持されるマンガ家。代表作に『ぼくんち』『毎日かあさん』『いけちゃんとぼく』などがある。自他ともに認める“お金好き”

高須克弥たかすかつや1945年生まれ。高須クリニック院長にして日本の美容整形外科の第一人者。誰もが認める超セレブながら現在も第一線で活躍。慈善活動として財団を設立。数々の寄付を行ない、紺綬褒章を受章している

(取材・文/武松佑季(A4studio) 撮影/井上太郎)