テロで亡くなった7人は、バングラデシュでインフラ整備や開発コンサルタントなどを担当する、国際協力機構(JICA)のプロジェクトに関わっていた日本企業の社員だった。 写真/時事通信社

世界各地で相次ぐテロに日本人が巻き込まれてしまった。

現地時間の7月1日21時過ぎ(日本時間7月2日未明)に、バングラデシュの首都ダッカで発生したテロ事件。武装した男たちが、外国人が多く集まるレストランを襲撃。客を人質に取って立てこもったが、約10時間後、軍主導による治安部隊が現場に突入し制圧。

この事件で犯人6人、警官2人、そして人質20人が死亡。犠牲となった人質のなかには、男性5人、女性2人の日本人7人が含まれていた。

事件後の7月3日には過激派組織イスラム国(IS)による犯行声明がネット上に出されたが、今回あえて非イスラム教徒の外国人を狙ったとの見方が強く、世界中に衝撃が広がっている。

そして、7月5日。事件で犠牲になった7人の遺体を乗せた政府専用機が羽田空港に到着。無言の帰国となった。出迎えた岸田文雄外務大臣やバングラデシュのラバブ・ファティマ駐日大使、国際協力機構(JICA)の北岡伸一理事長らが目に涙を浮かべながら棺(ひつぎ)に花を手向けた。

もはや人ごとでは済まされない痛ましい事件。被害者の方々に心よりご冥福をお祈りしたい。

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