5ヵ月後、気になるほうれい線はどの程度目立たなくなった?

ある日、突然気になったシワやシミ…。現われちゃったものは、何をしようと消えようがない!

早ければアラサーでこんな悩みを抱えるだろうけれど、アラフォーになればもっと大きな悩みになり、アラフィフになれば大いに悩む…。

そんな大いに悩むお年頃の『週プレNEWS』・貝山弘一編集長(49歳)が、最先端のアンチエイジング法「肌の再生医療」を体を張って体験!

自分の皮膚の肌細胞を使い、真皮から肌の若返りを促す「肌の再生医療」で自分が満足できる若さを手に入れることができたのか?

第1回『ヤケドの治療から始まった! 肌の再生医療の第一人者が手がける最新アンチエイジング 』第2回『自分の細胞で若返る? 最先端アンチエイジング「肌の再生医療」を実体験』第3回『自分の細胞を400回も注射針で注入! アラフィフ編集長、ほうれい線治療に挑む』

■またもトラブル! 赤みが消えない?

そして1回目の肌細胞移植の2日後、編集長より「逆にシワが目立ってませんか?」と写真付きでメールが届く。確かに、肌細胞を移植したほうれい線の一部に赤みが残っており、スジが刻まれているようにも…。

約2週間後、2回目の肌細胞移植で再びRDクリニックに来院。そこでまず北條元治(ほうじょう・もとはる)先生に確認すると、正常範囲内だが「一過性の色素沈着を起こしています」とのことだった。

これまでに手がけた多くの症例の中でも珍しいとのことだが、定期的に自らも施術を受けているという担当看護師含め、首をひねる事態。とはいえ、「時間が経てば収まります」(北條先生)とのことで、そのまま2回目も施術を無事完了(内容は1回目と同じ。2回に分けて効果を定着させる)。

しかし、それからしばらくナーバスな様子の編集長。なくなるものと期待したほうれい線が逆に強調されるかのような色素沈着が残ったら…と、気が気じゃない。

ふと、記者は思った。もしや、1回目に移植した夜、注意事項に反して、勢いで深酒したせいでは…。実はその当日、『一緒に飲めるアイドル』の取材が重なり、編集長もマストで参加を余儀なくされたとのこと。

そこで飲まなきゃいいのに「自分だけそんなカッコ悪いことできるか!」とばかりに、結局ガッツリ飲んだという情報が裏ルートから入っていた(苦笑)。

ビフォー・アフターを比べてみると…

自分の細胞を使うから安全とはいえ、注意事項を守らなければ不測の事態が起こる可能性もある。2回目の今回はさらに色素沈着を考慮し「紫外線になるべく当たらないでください」という注意を受け、出勤など外出時にマスクを付けるよう言われたが、「ほとんど陽に当たらないし」と意に介さない素振りも…。

だから、そんなに気にするくらいなら紫外線に当たるなと言ってるだろ! と怒鳴りたい心境にかられた記者だった…。目的は美容とはいえ、これも医療。当日の行動で注意事項があったら、それをしっかり守ることが余計なトラブルを回避するコツだと戒(いまし)めにしよう。

結局、約1ヵ月後となる最終検診の直前まで色素沈着はなかなか改善されなかった。このままでは、この体験企画もお蔵入りか!?…と危惧されるも、数日前となってようやく薄くなり…。

北條先生の検診でも、ほぼ問題なしとのお墨付きをもらい、周囲もほっとひと安心。何よりも安堵したのは本人なわけだが…そして肝心のほうれい線自体はビフォー・アフターでどの程度、若返ったのか?

■自分基準で5歳、若返り! コンプレックスが消えた!

(左)ビフォアー 2月16日撮影  (右)アフター 7月13日撮影

比べてみると、左側のビフォアではくっきりと刻まれていたほうれい線が、アフター写真ではかなり目立たなくなっていることがわかる

貝山編集長「いや、確かに気にならないほどになくなったかなと。周りからも『えっ、どこが?』ってリアクションなんで。これから半年くらいまでさらに効果が出るという話ですし。楽しみです(ニッコリ)」

北條先生「肌細胞が減ったら増やすことで、その年齢の一番良い肌の状態に戻ることが何年先でも可能です。現段階では2年ごとに凍結保管した肌細胞を移植するのが理想だと考えています。若さをキープするなら、やはり小まめにやる必要はあるかと。人によっては最初より若く見えることもありますからね」

とのことだが、まだまだ知られざる再生医療の最先端技術。今後の発展も期待されるわけだが、現実的には一般的とはいえず、セレブな医療行為でもある。

気になる施術のお値段は?

最後に、気になるお値段の問題だが…。

最もお手軽にできるお試しポジションは「バンク6」。1ccの移植が6回分程度保管でき、料金は初期費用の「細胞抽出作業料」が12万円~になる。他に3つの保管プランがあり、肌細胞を何cc保管するかによって金額は変わってくる。細胞移植は1cc・11万5000円(税別)~。細胞の保管料は、1ヵ月1万5000円となっている(料金システムや詳細はRDクリニックまで)。

なかなかセレブな価格のアンチエイジング法だが、それでも結果に満足できるのであれば惜しい額じゃない?

取材協力/北條元治先生医学博士、東海大学医学部外科学形成外科学 非常勤講師、RDクリニック顧問。『医者が自分の家族だけにすすめること』(祥伝社)、『保湿とUVケアだけが美肌を作る』(青志社)、『びっくりするほどiPS細胞がわかる本』(ソフトバンク クリエイティブ)など著書も多数

「RDクリニック新宿」都内は銀座、三田、新宿の3カ所、大阪、名古屋など全国7カ所の「RDクリニック」で「肌の再生医療」を受けられる。料金システムや詳細はRDクリニックまでhttp://www.rederm.com/(取材・文/渡邉裕美 撮影/五十嵐和博[肌細胞移植、アフター分]、榊智朗[ビフォアー、北條先生分])