デビュー直後にTIFを迎えるマジカル・パンチライン。(左から)アンナ、リーナ、レナ、ヒマワリ、ユーナ

元アイドリング!!!の佐藤麗奈(以下、レナを中心に結成されたマジカル・パンチライン(以下、マジパン)が20日、デビューした。

レナ自らコンセプトや衣装デザインに携わり、メンバーの最終オーディションにも参加し厳選したそうで「顔面偏差値70以上」と太鼓判を押すだけあって、彼女たちのルックスは抜群だ。

2月の結成以来、着実にファンを増やし続け、今回のメジャーデビューを機に8月5日(金)~7日(日)の「TOKYO IDOL FESTIVAL 2016」(以下、TIF)への参戦も決定と、出だしからいいスタートを切った彼女らにどんなグループなのか聞いてきた。

―早速ですが、マジパンのコンセプトを教えてください!

レナ:魔法使いの見習いというコンセプトなんですけど、ちゃんと奥の奥までストーリーというか世界観を作りました。

―魔法コンセプトのアイドルって意外といますよね…。

レナ:そうですね。でも、公式サイトの「マジぺディア」を見てもらいたいんですけど、地名や歴史があったりと、すごい作り込んでるんですよ。元々、「ハリーポッター」が好きすぎて、それを参考にしました! ファンの方にはその世界を楽しんでほしいです。

―そこまで力を入れてるんですね。ちなみに、ファンの間でグループ名は「パンチラ」と略されているとか…。

レナ:私も最初、思ってたし、絶対そう縮めるだろうなと思いました(笑)。でも今は「マジパン」ですね。私自身も言ってるのでさすがに最近はあんまりイジってこないです。言ってたら私が「古いよ」って言っちゃうので(笑)。

―古い!(笑) メンバーもレナさんが審査に加わって決めたそうですが、それぞれ紹介をお願いします! まず本誌31号グラビアにも出ていただいたリーナさん、ヒマワリさんの中学生コンビから!

レナ:リーナは断然、妹キャラですね。何人もいろいろな種類の“妹”はいたんですけど、彼女は私の憧れの妹です。オーディションの時からツインテールが似合いそうだなと思ってて、そうしてほしいってお願いしました。髪型も重要だと思ってて、私がアイドルを知らない人だったら、髪型が同じだと皆一緒に見えてしまうので。

中学生コンビがレナに「ババア」と暴言!?

―本当にプロデューサー目線ですね。

リーナ:私は全然、妹キャラだなんて思ってなかったんです。周りにもっと年下のコとかもいたので、年齢的に違うなって。でも小さい頃からプリキュアとか観ていてアイドルに憧れていて、ももクロさんとかが好きだったんですよ。だから、オーディションの話を聞いて絶対受かってやろうと、自己流だけど全部完璧にして受けたので、メンバーに入れて嬉しかったです!

レナ:ヒマワリの第一印象は「なんだこのコ!」でした(笑)。普通、オーディションだったらハキハキ喋るのに、ひとりだけ「ヒマワリで~す」みたいな感じで。でも、キャラも面白そうだし元気で、盛り上げ役というかフレッシュな“ザ・アイドル”のコもいてほしいと思って決めましたね。

ヒマワリ:最初はアイドルとか全然わからなかったんですけど、実はアイドリング!!!の卒業公演武道館ライブを観に行って、その一体感にすごい憧れて「ステージに立ちたい! アイドルになりたい!」と思ったんです。だからやる気満々で、でも台本よりも自分を表そうと思って、結構自由にやってました(笑)。

レナ:今よりはちゃんとしてたよね(笑)。審査の時もだけど、とにかくマイペース。あと、この中学生コンビは本当にうるさいくらい元気過ぎて。ともかくお菓子があれば騒ぐんです(笑)。

リーナ:よく怒られます(笑)。でも怒る時も的確なんですよ。ちゃんと無駄なことは言わず、感情で怒ってないし、遠回しじゃなくて「こうしたほうがいいよ」とはっきり言ってくれるんです。ババアだけど(笑)。

レナ:ふたりからはババアってよく言われるんです。常に体調がよろしくないし、17歳っぽくないから。ファンの人も「僕と同い年かと思ったけど17歳なんだ」って引かれるんですよね。

―それでも17歳にババアはすごい話ですけどね(笑)。では、次はアンナさんの紹介を。

レナアンナはすごいしっかりしてるんですよ。オーディションって皆、緊張するんですけど、ハキハキしっかり喋っていて、15歳の中3だったけど向上心も見えていいなあと思いました。

アンナ:向上心とか初めて言われました、嬉しいです(笑)。でも私、アイドル性が欠けてると思ってて…。アイドルって動作や仕草がカワイイじゃないですか。でもやっぱり自分の中で、ラグビーとかやっていたのでイカツイなって思うんですよ。

レナ:そんなことないでしょ。だったら私のほうがイカツイ(笑)。キャピキャピしてなくて落ち着いてるけど、イカツクはないよ。

マジパン加入のきっかけは「阪急電車」?

ふたりで盛り上がる中学生コンビのヒマワリとリーナ

―ラグビーは意外ですけどね。でもなぜ、そんなスポーツ少女がアイドルを?

アンナ:小さい頃から歌が好きだったんですよ。でも最近はステージに上がる緊張は薄らいできたけど、まだ淡々と歌っちゃうことが多くて、聞くと心にすーっと入ってくるように、もっと感情込めて歌おうって思ってます。

―早速、向上心が表れてますね。最後にユーナさんの魅力を教えてください。

レナ:アイドルになりたい気持ちが1番強かったですね。向上心あるコが本当好きなので、応援したくなる。ユーナは今もちゃんといろいろと相談してきたり、何時間もかけて勉強したりとか。年齢も1番近いし、一緒にふたりでこのグループを引っ張っていけたらいいなと思ってます。最初は「誰!?」って驚いたんですけど(笑)。

―オーディションで何したんですか!?

ユーナ:阪急電車について熱弁してたんですよ。他のJRと比べて阪急電車は安定性がいいから乗ってて安心するみたいな話を5分間ぐらいずっと(笑)。面接官の人も「阪急電車は路線が広いから安定するんだよ」みたいな全然意味わからん会話ばかりしてました。

―よくそれで受かりましたね(笑)。

レナ:まあ、関西のコがいてもいいのかなって。あと人を笑わせることが好きなので、そういう意味でも必要だと思いました。

ユーナ:でももっと喋りは上手くならないとなって思います。話している途中で何が言いたいかわかんなくなっちゃうし。アイドリング!!!のトークとかを見返して今も勉強してます。歌は他のアイドルさんやアーティストの方を見たりして。

レナ:ひどくない?  アイドリング!!!の“トークだけ”って。歌は違うって!

唯一の経験者・レナ「TIFで今後の活動に影響」

アンナ、レナ、ユーナの年長組

―ツッコミ早いですね(笑)。結成してもうすぐ半年ですが、レナさんから見てこの半年で変わりましたか?

レナ:そうですね、パフォーマンスのレベルは上がってます。結構、揃ってきてる部分もありますし、だからこそ今まで言ってなかった細かい部分も直してもっとも完璧にしていきたいと思っています。

―TIFという大舞台も待ってますしね。最後にその意気込みを皆さんお願いします。

ユーナ:元々、すごいアイドル好きでTIFに憧れてました。そこに自分が出るのが実感ないというわけではないんですけど、ずっと思ってた夢が叶うので、頑張って、結果を残したいです!

ヒマワリ:リリースイベントとか気にならないくらいの大きさにお客さんの数だけど、その状況を緊張と一緒に楽しみたいです!

リーナ:人が結構来ると思うので。マジパンのことをみんな知ってくれたらいいなって。力合わせて頑張って、自分でもファンの方を集められたらいいなって思います。

アンナ:私、あまりアイドルのことを知らなかったんですけど、それでも知ってたくらいのイベントなので、プレッシャーは大きいですけど、自信を持ってパフォーマンスできたらなと思います。

レナ:私は4回目ですね。どれだけすごいか4人は知らないと思うので、ステージに立たなくても、たぶんその現場の雰囲気を見て、「やばいぞ」ってなったらダメなんですよ。私がそうだったんですよ、実際。その規模がわかってなくて、当日に「もっとちゃんと練習すればよかった」って。これからの活動にも影響すると思うので、まだ5曲しかないけど、たくさんの方を魅了していきたいです。

マジカル・パンチライン今年2月、元アイドリング!!!の佐藤麗奈を中心に結成した“ガールズ・ファンタジー”ユニット。デビューミニアルバム「MAGiCAL PUNCHLiNE」が発売され、リリース記念イベントを開催中。「TOKYO IDOL FESTIVAL 2016」の他、8月14日(日)の「@JAM PARTY vol.5」にも出演。詳細は公式サイト http://magipun.com/ または公式Twitterにて @MAGiPUNofficial

(取材・文/鯨井隆正 撮影/五十嵐和博)