ついに日本でも配信が始まった『ポケモンGO』

ついに日本配信が始まった『ポケモンGO』。すでにアメリカの利用者が6500万人を超え、世界中のアプリランキングで1位に君臨し続けている。

その人気は圧倒的で、ゲームに夢中になったニュースキャスターが生放送中にテレビ画面を横切るハプニングが起きたり、ポケモンを探していたら指名手配犯を見つけるお手柄が生まれたり、イラクで戦う兵士たちが前線でゲームを楽しんでいる姿が報告されたりしているのだ。

ブームの理由を『ファミ通App』編集長の目黒輔(たすく)氏が解説する。

「ポケモンGOは、位置情報とAR(拡張現実)を組み合わせた新しいゲームです。これまではゲーム内に用意されたフィールドを主人公が歩いていたわけですが、そのフィールドが現実世界になって、今度は自分自身が歩いてポケモンを探すようになった。この斬新なゲーム性とポケモンという強力なキャラクターが相まって大きな話題となっています」

では、日本に先行して配信されたアメリカのユーザーはどのように楽しんでいるのか。サンフランシスコのゲーム制作会社に勤める菊地さんに聞いた。

「朝、自宅を出る前にアプリを起動し、自宅から駅までと、駅から会社まで、できるだけ多くのポケストップを通るルートを歩きます。そしてポケストップで素早くアイテムを手に入れ、ポケモンが出現したらゲット開始。トイレに行くときにもアプリを起動し、短い距離でもタマゴを孵化させるための歩行距離を稼ぎます。

昼休みは、飲食店で誰かがルアーモジュール(30分間、その場所にポケモンを引き寄せるアイテム)を使っていることが多いのでアプリを起動して待っています。また、隣の席に知らない人が来たら、『ポケモンGOやってます? 昨日、○○でイーブイが出たらしいですよ』などと話をして情報交換。

帰り道では、ジムをチェックして勝てそうな相手がいれば挑戦。帰宅後は、その日にゲットしたポケモンを見てニヤニヤしています。

休日も、普段あまり行かない遠くの公園などに出かけることが多くなりました。ただ、このゲームはGPSを常に使用しているため、かなりバッテリーを消費する。また、AR機能を使うとカメラも起動するため、さらに減りが激しくなります。予備のバッテリーをたくさん持っていたほうがいいでしょう」

やはり、まず気をつけるべきはバッテリー消費だ。他にも月曜発売の『週刊プレイボーイ』32号では、『ポケモンGO』の10大問題として、偽アプリの詐欺問題やカメラによる盗撮冤罪など、今後予想されるトラブルの傾向と対策を掲載。楽しいポケモンライフを送るためにも、ぜひチェックを!

(取材/村上隆保)

『週刊プレイボーイ』32号(7月25日発売)「『ポケモンGO』の10大問題」より