本誌連載コラム「大人になってもわからない」をまとめた『みうらじゅんと宮藤官九郎の世界全体会議』を刊行

20日、みうらじゅんと宮藤官九郎の対談イベントが都内で開催された。

今回は『週刊プレイボーイ』本誌の連載コラム「大人になってもわからない」をまとめた単行本『みうらじゅんと宮藤官九郎の世界全体会議』の発売記念イベントとして行なわれたものだ。

同書は約30の“くだらなすぎて曖昧(あいまい)なまま放置されてきた”テーマについて議論されているが、「オッパイやオシリ、チラ見は何秒まで許されるのか?」「初体験は何歳のときに済ませるのがいいのか?」など、下ネタ要素も満載。

その点についてイベント前の会見では、ふたりがそれぞれ「エロは世界平和」に繋がると断言。「人類誕生の話。そこから掘り下げていくのが一番わかりやすい」(みうら)、「エロひとつで世界の人が仲良く、繋がれればいい」(宮藤)と、真面目な面持ちで説明した。

しかし、「根が真面目だから、『エロの話してください』っていわれるのがツライ」(みうら)、「散々真面目な話をしたあとなのに、『おっぱいの話をしなきゃ…』と。頑張ってイヤらしいことを考えるのは難しい」(宮藤)と含み笑いを浮かべながら、意外な苦労を告白。

さらに、対談の収録では飲食店の個室を利用しているが、「(エロい話題をしている最中に)店員が来ると大体、ピタッと止まる。でも真面目な話をしだしたら、来ない」(宮藤)そうで、そんな気まずい状況に、みうらも「エロがひどくなったら飛び出してきてるんだろうね。その疑問に答えが導き出されると困るんだろうね、女性が。やっぱ、エロってうやむやにしてるものがあるんですよ」と、頷(うなづ)いた。

そんな会見が終わると、およそ80人の観客を迎え、そのままイベントへ。前半のトークでは、同書で取り上げられなかった「東京都知事は誰がやるべきなのか?」「スポーツに興味のない人はこの夏、何を応援したらいいのか?」など真面目な問題についても議論していたが、「なぜナースの制服はピンク色が多いのか?」「どこからが下ネタか」など、結局、エロ談義に花を咲かせていた。

そして、来場者や視聴者からの質問にふたりが応える後半では、いきなり「TENGA」に関する疑問からスタート。ローライズパンツから下着が見えていた場合に指摘していいのかという問題や「性欲はいつまで続くのか」という話題が続き、普段の対談と同じように「誰も(話の方向を)修正してくれない」(みうら)ため、主題から思い切り、横道にそれながらも、熱い議論を交わし会場を盛り上げた。

イベントの模様は来週月曜発売の『週刊プレイボーイ』最新33号にて掲載されるが、イベント前日に誕生日を迎えた宮藤氏にちなんで「誕生日にはどんなプレゼントをあげるのがいいのか?」についての特別対談を明日、『週プレNEWS』でも配信予定。ふたりのファンならずとも、これは読んでおかねば!と唸る内容なのは間違いない。

(取材・文/鯨井隆正)